なぜ人は“わかっているのに動けない”のか?

小橋広市

小橋広市

テーマ:マインドセットの書き換え

何かを決めようとしたとき、頭では「やった方がいい」とわかっているのに、なぜか動けないことはありませんか。あるいは、本当は断りたいのに断れない。言いたいことがあるのに飲み込んでしまう。そんな経験は、多くの人が一度は感じていると思います。こうした場面で多くの人は、「自分の意志が弱いからだ」と考えがちです。しかし実際はそうではありません。行動を止めているのは意志ではなく、「感情の反応」です。

人は日々、無意識のうちに過去の経験をもとに判断しています。例えば、過去に人間関係で傷ついた経験があると、「また同じことが起きるかもしれない」という感覚が働きます。その結果、相手に嫌われないように振る舞ったり、自分の意見を引っ込めたりするようになります。

ここで重要なのは、その反応のほとんどが「無意識」で起きているという点です。自分では冷静に判断しているつもりでも、実は過去の感情に引っ張られて選択していることが少なくありません。

では、どうすればいいのでしょうか。

まずやっていただきたいのは、とてもシンプルなことです。それは、「今の自分の感情に気づくこと」何かを決めようとしたときに、ほんの一瞬立ち止まってみてください。そして、「今、自分はどんな気持ちでこれを選ぼうとしているのか」と自分に問いかけてみる。この一歩だけで、見え方が変わってきます。

例えば、「断れない」と感じたとき。その裏にあるのは、「嫌われたくない」という気持ちかもしれません。また、「一歩踏み出せない」ときは、「失敗したくない」という不安が隠れていることもあります。

ここで大切なのは、その感情を無理に変えようとしないことです。否定するのではなく、「そう感じているんだな」と一度受け止める。これだけで、感情に振り回される状態から一歩抜け出すことができます。

その上で、もう一つ問いを重ねてみてください。「この感情は、いつから自分の中にあるのだろうか」と。

すぐに答えが出なくても構いません。この問いを持つことで、自分の反応の背景に目が向くようになります。そして気づいたとき、これまで当たり前だと思っていた選択が、実は自分で選び直せるものだったとわかってきます。
行動できる人とできない人の違いは、能力の差ではありません。感情があることは同じです。その違いは、感情に気づいているかどうか、そして気づいた上でどう向き合うかにあります。

もし今、迷っていることがあるなら、大きな決断をしようとしなくて大丈夫です。まずは「気づく」という小さな一歩から始めてみてください。その積み重ねが、自分らしい選択につながっていきます。感情は、あなたを止めるものではなく、本来は守るためにあるものです。その仕組みを理解し、うまく付き合えるようになると、同じ状況でも選び方が変わっていきます。

ほんの少しの意識の変化が、これからの行動を変えていきます。まずは今日一つ、「自分の感情に気づく」ことから始めてみてください。

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