ミスコミュニケーションは「歪曲」から起こる【認知】5

小橋広市

小橋広市

テーマ:マインドセットの書き換え

前回の「「一般化」した会話への質問【認知】4」の続き。

思い込みや偏見によるミスコミュニケーションを生み出す認知フィルターは、個々に次の3つのフィルターがあります。「削除・省略」「一般化」「歪曲」これらの認知フィルターについて【認知】シリーズとしてそれぞれをお伝えしています。

ストレス

今回は「歪曲」の認知フィルターのお話をします。

「歪曲」とは、深く検証することなく、意味づけや解釈を行うこと。つまり、物事を客観的事実ではなく、自分の見解や解釈で捉え、それを固定することです。

例えば、「彼女からLINEの返事がこないのは、嫌われているかもしれない」と歪曲しても、実際は、仕事が忙しいのかもしれないし、緊急のことがあったのかもしれません。

「景気が悪いから、仕事が暇になった」というような「〇〇だから△△」と表現する時には、自らの思い込みをつくり、思考停止する状態を作っていることになります。

下記の事例のように、相手に対して1~3のような例の話し方をしていたら「歪曲」的な捉え方をしていると考えられます。

何かの前提が後ろに隠されている表現 → 最近の若い人は飲み会に付き合わない(自分が若い頃は、飲み会も仕事だと思っていた)

1.○○が他の△△の原因になっている表現 → 景気が悪いから、仕事が暇になった(○○だから△△)

2.思い込みと決めつけの表現 → あの人は私のことを嫌いだ

3.歪曲を簡単に言ってしまえば、出来事や相手の言葉を、自分の思い込みで決めつけて固定化することです。


次回は、相手が歪曲した内容で話している時の有効な質問をお伝えします。




終わりに・・・
記事の内容は、あなたの状況・状態・環境などに合わせてアレンジし実践して下さい。アウトプットすることで学びを整理できます。家族や友人、職場の同僚に自分の言葉にしてアウトプットして下さい。

この機会に学んだ知識やスキルを使える場面で使うのを忘れないで下さい。使う度に自分のものになります。



今回の記事によるご質問がありましたら気軽にメッセージ、或いは「オンライン寺子屋コミュ」で相談して下さい。

あなたにも気付きがありますように



下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「ミスコミュニケーションは、起こる理由が解れば解決できる」
ミスコミュニケーションが起こらない質問




【小さな実践】
①の歪曲した言葉を発したとしたら、その後ろの本当に言いたい前提を相手に直接伝えたとしたらどうなっていたかを想像して書き留めておく


 

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