自分で行う認知行動療法 【認知】1

小橋広市

小橋広市

テーマ:マインドセットの書き換え

私たちは、面白くないこと、辛いこと、不幸だと思うことなどネガティブな出来事が起こった時、それを自分にとって「良い」か「悪い」かジャッジしがちです。しかし、それらの出来事は明確にジャッジできるものではありません。

例えば、辛いことがあったとしても、何もかも全てが辛いことではありません。辛いことだけにフォーカスしているので周囲が観えなくなっているだけです。

とは言え、辛い時は冷静に周りを観ることなんてできませんよね。お酒でごまかしたり、友だちに相談して慰めてもらったりしながら、グレーゾーンのままで時が解決してくれます。

そして時が経ってみれば、この世の終わりくらい辛くて悩んでいたことが、結果的には良かったと思えたりします。

しかし、これは結果論であって、皆んなこのような流れで、辛いことが解決できているわけではありません。未来がどうなるか正確に分かる人はいませんからね。

ココロのコップにネガティブ要素がいっぱい溜まっている人にとって、ココロが健康な人には何でもないような出来事が、とてつもなく重くのしかかり、それが引き金になって、うつ病や双極性障害の要因になることだってあります。

そうならないように私たちができることは、ココロのコップにネガティブ要素を溜め込まず軽くしておくこと。それには物事の考え方や受け取り方を整えておくことが大切です。

コップにネガティブ要素を溜めないようにするには、まず出来事に反応する思考のクセを理解することから始めましょう。

下の図のように、あなたの脳のプログラム(省略・歪曲・一般化)が外的要因で刺激され、反射的に反応して思考や行動をコントロールしています。

脳フィルター

現実に目を向けながら、あなたの思考や行動のクセを一つひとつ確認し、認知や行動パターンを整えて日常の生活や仕事上のストレスを減らしていく方法が認知行動療法です。

うつ病や双極性障害の症状が出る前段階なら、認知行動療法の仕組みを理解し実践経験があるコーチやカウンセラーなら、医師でなくても認知行動療法はできます。


今回、最終的に自分でトレーニングできるようになってほしいので記事のタイトルを「自分で行う認知行動療法」しています。


認知や行動パターンの基となる脳のプログラムについて、次回は「認知フィルター「一般化」【認知】2」についてお伝えします。





終わりに・・・
記事の内容は、あなたの状況・状態・環境などに合わせてアレンジし実践して下さい。アウトプットすることで学びを整理できます。家族や友人、職場の同僚に自分の言葉にしてアウトプットして下さい。

この機会に学んだ知識やスキルを使える場面で使うのを忘れないで下さい。使う度に自分のものになります。



今回の記事によるご質問がありましたら気軽にメッセージ、或いは「オンライン寺子屋コミュ」で相談して下さい。

あなたにも気付きがありますように



下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「認知行動療法とNLP」
認知行動療法の「認知」とは?




【小さな実践】
自分が心配していることが現実に起こっているのかどうか、或いは起こっていたとすればどのように解決していけばいいのかをノートに書き出してみる


 

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