過去のトラウマを置き換える【脳のクセ】3

小橋広市

小橋広市

テーマ:ビジネスに応用する脳科学

前回「思い込みが作られる仕組み」でしたが、今回は、記憶を都合よくストーリー化する脳の特性を利用し、トラウマと向き合えるようになれるというお話です。

同窓会に行って友だちと話していると記憶違いのことが出てくると、「えぇ~ウソだろう」などと良くも悪くも記憶に振り回されることは多々あります。

笑い話で終わるような記憶違いなら良いのですが、中には二度と思い出したくないトラウマのような記憶もあります。

このような記憶をトラウマとして蓋をするより、話のネタになるくらい向き合えるようになれたら楽ですよね。



記憶のすり替え


自分にとって都合が悪い記憶はやり直せば良いのです。

例えば、幼い頃のイジメにあったトラウマがあったとします。イジメにあっている自分が巨人になって上からイジメている相手を観るイメージを作ってみたらどうでしょう?

最初はイメージしにくいかもしれませんが、自分が巨人になって相手を叱っているストーリーをいくつか作ってみて下さい。そのうち脳が新しいイメージを刷り込んでくれます。

人間関係が上手くいかないトラウマがあったとしたら、それが過去のどんな記憶と紐付いているか深堀りしてノートに書き出して下さい。

書き出したら、その頃のマインドセットが下記のどれに近いか確認し、対局にあるマインドセットに置き換えてストーリーを作ってみて下さい。

・やられっぱなしの反映・分析型(待つ・じっくり考える)だったとしたら主体:行動型(直ぐに行動する)へ

・嫌なことを避ける問題回避型なら、こういう目的でやり返すという目的思考型へ

・何故この出来事が起きたのかという悲観基準なら、何のためにこの出来事が起きたのかという楽観基準へ


これはメタ無意識の記憶のストーリーを書き換えて、新たなメタ無意識の記憶パターンを作るトレーニングです。

足を引っ張っている記憶をやり直し、このようなイメージトレーニングを重ねて現実と調整しながらトラウマを塗り替えていきます。短期的は対処療法でないので時間はかかりますが、是非、チャレンジしてみて下さい。




終わりに・・・
記事の内容は、あなたの状況・状態・環境などに合わせてアレンジし実践して下さい。アウトプットすることで学びを整理できます。家族や友人、職場の同僚に自分の言葉にしてアウトプットして下さい。

この機会に学んだ知識やスキルを使える場面で使うのを忘れないで下さい。使う度に自分のものになります。


今回の記事によるご質問がありましたら気軽にメッセージ、或いは「オンライン寺子屋コミュ」で相談して下さい。

あなたにも気付きがありますように



下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「ココロとはいったい何なの?その1」
認知行動療法とは




【小さな実践】
学んだことは、まず自分で試して改善や応用を繰り返しながら継続し、どこでもストーリーをイメージできるようにトレーニングする


 

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小橋広市(講師)

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