思い込みが作られる仕組み【脳のクセ】2

小橋広市

小橋広市

テーマ:ビジネスに応用する脳科学

前回は「マルチタスクは生産性が下がり疲れるだけ」というお話をしました。今回もその続きです。

若い頃から心理学に興味を持っていたので、心理学の本は小説から専門書まで読みあさり、生業としている建築の住環境や店舗動線などに共通心理を取入れていました。

数年前から脳科学と出合って、心理学がより腑に落ちるようになりました。そんな流れがあって、今回も知っていると人生が生きやすくなる脳のクセの話をしようと思います。

私の年齢になると、記憶しようと意識しても、中々覚えられなくて良い話も聞き流しているとすっかり忘れます。

若い頃のように、すぐに思い出そうとしても中々思い出せません。私たちの脳はすぐに思い出せないことは間違っているとし、すぐ思い出せることを正しいと判断します。それが繰り返されると思い込みになります。

アイデア女性

作られる思い込み


同じ行動と振り返りをセットで繰り返していると、より記憶しやすくなります。そのことを思い出すほど、より強い思い込みとして脳に刷り込まれます。

例えば、恋人ができるとその相手の顔や行動を何度も思い出してはニンマリすることがあると思います。それは相手のイメージを繰り返し振り返っているので、生涯忘れない記憶として定着します。

その際、脳は自分にとって都合の悪いことや嫌なことを、良い出来事にすり替えそれを正しいとしてストーリーを構成します。

長年会っていない友だちと会える同窓会などで「それはあなたの記憶違いよ」と言われるのも、自分にとって都合の良いストーリーにしているからです。

人間の脳は知れば知るほど面白いですね。私たちの脳には自分の知らないストーリーが他にもいっぱいあるかもしれませんね。




終わりに・・・
記事の内容は、あなたの状況・状態・環境などに合わせてアレンジし実践して下さい。アウトプットすることで学びを整理できます。家族や友人、職場の同僚に自分の言葉にしてアウトプットして下さい。

この機会に学んだ知識やスキルを使える場面で使うのを忘れないで下さい。使う度に自分のものになります。



今回の記事によるご質問がありましたら気軽にメッセージ、或いは「オンライン寺子屋コミュ」で相談して下さい。

あなたにも気付きがありますように




下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「脳は記憶すり替えの常習犯」
記憶の「すり替え」と「連結」と「定着」




【小さな実践】
日記を付けておくと、過去の記憶のすり替えを振り返ることができる


 

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