◯◯と◯◯があるとコラムネタに困らない
今回は、「衝撃的な理論」と出会った時のことをお伝えします。
その理論というのは「U理論」といって、私のバックボーンのひとつで、解りやすく解いているのが「U理論入門」という本です。
何故、衝撃的だったかというと、U理論は自分自身の足跡のように感じたからです。そうは言っても読んでないのに解りませんよね。では、この本を読んで私のなりに感じたことをお話します。
人は誰でも過去の経験や知識を積み上げてきたものが存在します。私なら友、家族、愛情、想い出、モノ、作品の数々・・全て、確かな私の足跡です。
それがある日突然・・重度の心筋梗塞で緊急手術! 何で私が・・ 他人に命を委ねている自分は、まるで他人事のようでした。
これが8年前に重度の心筋梗塞で倒れた時に湧き上がった感情でした。病院のベットの上で、考える膨大な時間はあったが、心中は不安と後悔が駆け巡るだけの毎日。
これこそU理論の中の数々の事例で共感したことと同じ感情でした。
「U理論の入門」の著者中土井僚氏は「U理論は難解かも知れないが、自分なりに解釈できたことを実践していくことが大切だ」と語っていました。
この本を読み終えた人は「これは経験したことがある!」「解かるような解らないような・・」などと色んな感情が湧くと思います。
このように、読む人の立場、職業、経験などで、受け取り方は千差万別ですが、私は自分の生き方に重なる部分が多く、二回も読み返したあげく、学術書を読み慣れた人でも難解だという原書の「U理論」まで読みました。
U理論については簡単に語ることはできませんので、解りやすい事例を混じえながら、今後、少しずつお伝えしてゆきたいと思っています。
さて、U理論の話しはここまでにして入院生活の話しに戻ります。
人間というものは不思議なもので入院生活が長くなると、入院当時の絶望的な日々が嘘のように思えてくるのです。
入院後、しばらくしてパートナーがある本を持って来てくれました。当時、100歳を越えた現役の医師の故日野原重明先生の「与命・団塊世代よ、あなたの晩年は40年間ある」 この本の冒頭にこんなことが書いてありました。
「年をとれば肉体は衰え、不自由になり病にもなります。それが老人になることです。しかし、不自由を受け止め工夫して対処すれば、或いは、サポートがあれば、精神は成長し続けます。」
日野原先生の講演には何度か行っているので何だかご縁のようなものを感じました。先生の本を読んでいるうちに、現存している自分の命はオマケみたいなものだと思えるようになりました。
自分のためだけに好き勝手に生きてきた57年を、寿命として受け止め、これからの時間は「与命」と考えるようになりました。今まで「人のため」といいながら、やってきたことは薄っぺらい自分作り。
今の自分にできることは何だろうと病室で日々、悶々と考えていたある日、当直の看護師さんが、「友達に高血圧の人がおったら注意してあげてな、小橋さんは悪い見本やからね」
という看護師さんとの何でもない会話で・・
あった! 人のために出来ることが
思いがけない気付きが私の中に湧き出てきて、興奮しながらワクワクしていたのを覚えています。そこから絶望的な感情が吹っ飛び、以前から学んでいた「コーチング」が使えると、改めてパートナーに相談した結果・・
本気でやる覚悟なら建築やステンドグラスの職を「手放す」しかない。手放すことで必ず観えてくるものがあると、少しずつ思えるようになりました。
そして退院後・・
コーチングするなら、自分が最悪の状態から生活習慣を改善するしかないと考え、パートナーの協力を得ながら、約6ヶ月間でほぼ改善することができました。
と、ここまでは順調でしたが・・
”喉元過ぎれば熱さを忘れる”ではありませんが、少しずつ昔の悪い生活習慣が顔を覗け始めました。甘いモノもお酒も揚げ物も、まぁ、少しくらいなら・・と、私に悪魔が囁く日が多くなり始めました。
生活習慣の改善ができても、私のように一度、心筋梗塞になっている人は、油断すると元の生活習慣を戻ります。強い意志で悪い方向へいくのを絶えず修正する必要があります。
例え、コーチングによって、生活習慣が改善できたとしても、コーチから離れると、又、繰り返す恐れがあります。
詳しいことは置いておき、U理論の考え方を実践していると、自分自身を外から観る目を養うことができます。一歩下がって観る目は、クライアント自身の中から発生する「気付き」によって循環するようになります。
クライアント自身の気付きの循環で、コーチから離れても生活習慣の軌道修正ができるようになります。
もし、U理論に興味があったら、是非、一緒に実践してゆきましょう。
あなたにも気付きがありますように
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「私のコンテンツの軸になっているU理論とは」
U理論の一部は・・
【小さな実践】
どのような時でも自分を俯瞰できるのは読書です