目標設定の再確認「NLP」3

小橋広市

小橋広市

テーマ:マインドセットの書き換え

私たちは、目標を明確に描いたとしても、プログラムに基づいて行動するどうか決まってくるのでプログラムしだいでどうとでも変えられる。という話しを「NLPとは何?1」でお伝えしました。

目標設定


半年で10kgダイエットしたいというクライアントがコーチングを希望したとします。ダイエットを目標として設定する際に、コーチは次のようなことをクライアントに確認する必要があります。

目標設定の確認事項

・肯定的:「○○する」という肯定語で計画しているか?
・目標は自分で行える:他者が行えるものではないという認識を持っているか?
・具体的であること:明確に描かれているか?
・達成した証拠がわかる:何を観たり聴いたりしたらゴールを確認できるか?
・リソースが特定されている:自分が持っているリソースの確認
・適切な大きさ:ハードルを上げ過ぎていないか?
・影響:達成後、ネガティブな影響が生まれないか?
・メタアウト:目標達成した後、具体的に起こることや達成した意味は何か?

目標を達成するにあたり、この中で最も大切な「メタアウト」何のために目標を達成するのかという「目的」が一番重要なところなので、目標を立てる際には目的とセットで考えるようにするのがベストです。

参考マンダラチャート

目的の視覚化


コーチングの際、上記のような「目的達成シート」を使って視覚化すると、制限されていること、必要なリソース、達成の手段などがより具体的に観えるようになります。

やり方は簡単で。シートの中心に目的をおいて、周囲には目的を果たすために必要な目標や手段を入れます。まだ目的が明確でない場合は、中心に目標を置いてもかまいません。

このようなシートを使ったり、コーチングを受けながら、何を得るための目標なのかを具体的に考えていくと、目標達成するための手段も明確になってきます。

例えば、アスリートのAさんが「オリンピック選手に選ばれたい」という目標を持ったとします。もし、Aさんがオリンピック出場を獲得したとしたら、Aさんがその先の何を望んでいるのかを掘り下げます。

メダルを取ることなのか、有名になりたいのか、それとも他にあるのかを掘り下げていくと、Aさんに「後輩に影響を与えられる存在になりたい」という明確な目的が出てきました。

Aさん自身も「後輩に影響を与えられる存在になる」という明確な目的に気づけば、目標の設定する際にアプローチが変わります。

目標を達成するためにどのような練習をしたか、挫折があったのか、あったとしたら挫折をどのように乗り越えたのかなどのプロセスも大切になってくるでしょう。

「後輩に影響を与えられる存在」が目的なら、もしかしたらオリンピックに出場するより、そのためのプロセスの方が大切かもしれません。

他者貢献が最終目的と考えると、取り組み方が変わるので目標そのものが変わるかもしれませんが、それはそれで良いということです。


あなたにも気付きがありますように


下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「目標と目的の違いを知らないコーチは」
目標は通過点、目的は進む方向とは・・

◇「「目標と目的」
何にワクワクするのか考えてみる



【小さな実践】
目標が明確になっていないと、先の目的そのものが出てこないので本文の「目標設定の確認事項」に照らせて具体性をもたせておく


 

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小橋広市(講師)

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