準備途中でも即行動しなさい
反射的な感情
他者から理不尽なことをされたりするとカチンとくることがあると思います。私は反射的に切れたことが長い人生で2、3度あります。私の場合、切れている最中でも、どこかに理性が残っていて「ここまで」というリミッターが付いています。
よく「感情はコントロールできる」と言われているようですが、怒りなどの情動を司っているのは、脳の扁桃体というところで、爬虫類脳と言われ生存本能を司るところです。
このように反射的に湧く感情は、脳の前頭前野がバランスを取っているので、正しくは前頭前野が理性で扁桃体から反射的に湧く感情をコントロールしているということになります。
前頭前野は脳の中でも成熟が遅いと言われています。成熟途中の十代の若者が切れやすかったり、老化で前頭前野が萎縮してくると怒りっぽくなるのは、前頭前野と扁桃体のバランスが崩れるからです。
感情がコントロールできないからといって悩む必要はありません。反射的な怒りが湧いたとしても、生理現象だと思えば楽になれます。
前頭前野をしっかり使ってゆっくり思考を書き換え、扁桃体とのバランスを整えれば反射的な怒りが湧いても対処できるようになります。
すぐに感情的になる悩みがあっても「怒りっぽいのは生理現象だから、ゆっくりと思考を書き換えていけば解決できるので、自分を責めることはない」と自分と向き合えるようになると自己肯定感が上がります。
リフレーミング
私は大勢の前で研修することがあります。昔は「声が震えたらどうしよう」「頭が真っ白になったらどうしよう」などとネガティブなことばかり考えて不安になっていました。
ある頃から、「声が震えても」「頭が真っ白なっても」今後の参考になるし、準備だけはしっかりしておこうと、ポジティブに考えられるようになりました。今でも緊張はしますが、このように考えると不安よりワクワクするようになりました。
研修で次のような事例をよく使います。「コップ半分の水」を「もうこれだけしかない」と考えるか「まだこれだけある」と考えるかで結果が大きく変わります。
先程の研修で緊張する話も同じで、事象は同じでもポジティブ思考で考えると結果が180度変わり、これをリフレーミングと言います。これからは物事のポジティブな側面にフォーカスするように意識するようにしてみて下さい。
あなたにも気付きがありますように
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「子どもの自己肯定感と自主性を高める①」
子どもの成長に大切な2つのこと
◇「罪悪感を味方につけて自己肯定感を上げる」
罪悪感の感情を理解して解消する
【小さな実践】
何でもポジティブに考えるのはポジティブ思考ではなく、ネガティブとポジティブの両面を明確にし、ポジティブな側面にフォーカスするのがポジティブ思考