緊張を取り除くためにする2つのこと
今日は昨日の続き、「フロー状態」は心理的エネルギーを1つの目標に向けて集中して行動できている状態。スポーツでは「ゾーンに入る」と言われる無我夢中の状態と言いましたね。
前回のまとめとして
フロー状態のメリット
・集中力が高まり、高いパフォーマンスを発揮できる
・現実的な問題を楽しさにリフレーミングできる
・強みや才能を発見できる
フロー状態に共通する3大要素
・能力と課題の絶妙な関係
・行動の目標が明確
・迅速に返ってくるフィードバック
この3つで最も重要なのが「能力と課題の絶妙な関係」というところまでお伝えしたので、今回は、「能力と課題の関係図」を具体的にお伝えします。
下記の図は「能力と課題の関係図」です。縦軸が課題の難易度レベルで、横軸が能力のスキルレベルです。
図のように、課題も能力も高いレベルの時にフロー状態に入ります。このフロー状態の入り方をお伝えします。
まず、共通する3要素の内容説明から
「行動の目標が明確」
「目標達成までの時間が短い」と「目標のボリュームが小さく近い未来に達成が可能」の2つが条件で、全体の細かい計画の作り方がポイント
「迅速に返ってくるフィードバック」
努力の結果をすぐに確認できるような仕組みづくり。例えば、スモールステップで目標を細分化し、達成までの時間に制限をかけたり、点数を付けてジャッジできるようにする
「能力と課題の絶妙な関係」
フロー状態になるには、現状の自分が上の図のどのエリアに居るのか把握し、足りたいところを補いながらベストのフロー状態に近づける
例えば、現在が「不安」エリアなら、課題の難易度は高いが、スキルが低いので不安を感じている。「リラックス」エリアなら、スキルは高いが課題の難易度が低すぎて退屈している状態ということになります。
図からフロー状態に近いのは「覚醒」と「コントロール」なので、不足しているものを検証しながら改善すればフロー状態に入れるということになります。
大きな目的を目指す時には課題の難易度を下げてハードルを低くしますが、フロー状態を目指す時に、課題の難易度を下げたりスキルレベルを下げると、逆にモチベーションが上がらなくなります。
ゲームに例えると、簡単で誰にでもできるゲームがつまらないのと同じです。
フロー状態は、脳内環境が最も良い状態なので、生産性も集中力も高くなります。子どもの頃、無我夢中で時を忘れ熱中できたことは、大人になった今でもとても幸せな時間だったと思います。
あなたにも気付きがありますように
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「エクササイズでゴール(目的)を明確する」
目的と目標の違い
◇「ダイエットができない原因は欲望の渦に飲まれるから」
無理な目標設定をするとやる気が起こらなくなる
【小さな実践】
大きな目的達成とは違う「フロー状態」を使って行なう、行動目標を書き出して再現性を検証してみる