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小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(こばしひろ) / 講師

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

コラム

断捨離術では生活習慣を変えられない

2019年11月6日 公開 / 2020年10月25日更新

テーマ:住環境習慣コンディショニング

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 働き方改革

実家に帰った時、いつも感じることは「いらないモノが多すぎ」

祖父もそうでしたが、お袋も「使えるかもしれない理論」でモノが捨てられません。実家に帰る度に捨てていますが、どこから湧いてくるのかいっこうに減りません。

整理

モノといえば、床面積に対する収納面積の割合を収納率といいます。新築の計画段階で夫婦の意見が割れるところが、「間取り」「家事動線」「収納」です。家事動線と収納は奥様が中心になりますが、ご主人が譲れないところが収納です。

ご家族の生活スタイルで変わりますが、一般的な収納率は床面積の10%以下。昨今では家族が少ないのにモノが多いので、理想の収納率を15%以上で計画するところが多いようです。

私が前にお伝えしたことがある「高額な住宅ローンを支払ってもモノを住まわせるための人80%モノ20%の住宅設計」と皮肉ったことがあります。

収納スペースが増えれば、収納以上にモノが増えるのは至極当然な結果。モノが溢れても、すぐに慣れるのが生活習慣です。そして我慢できなくなると「狭くなったので増築しようか」


人のために必要な床面積に臣従してくる収納スペースをいくら増やしても、モノはガン細胞のように増えてきます。

収納スペースを増やすより低コストで空間がスッキリするのは、生活スタイルを変えてモノを処分することです。モノは下記のように三種の分類法で仕分けします。

・使わないが処分できないモノ
・滅多に使わないが1年に一回は必ず使うモノ
・使う頻度が高いモノ
・これを家族全員で仕分けすると、捨てられるモノが明確になり、全員が納得できるので個々のクレームが後で出るようなことはありません。


下記は仕分け後の行動です。

・使わないモノは即処分です
・滅多に使わないが年1回使うモノは、倉庫に預けるか使う時に購入する
・使う頻度が高いモノに収納スペースはいらない
・使う頻度が高いモノは収納した時点で使わなくなります。

このように考えると収納率を8%程度に下げることができるので、その分、家事動線や居室面積を増やすことができます。


参考になれば幸いです。


下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「理想の家づくりは通常の打合せではできない」
新築時の打合せをインテリア専門家を中心に行なうと失敗する

「住環境と生活習慣と価値観を家族で考えないと新築・リフォームは失敗する」
生活スタイルをコーチングする住環境習慣コンディショニングとは



【小さな実践】
本文の三種の分類法は、住環境習慣コンディショニングコーチに家族全員の価値観を引き出しながら行なうのが大原則


 

この記事を書いたプロ

小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会)

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