読書でなくリサーチするビジネス書
今回は、昨日の「資格を取得するために実践した記憶法」の続きのおまけ。
アンダーラインの落とし穴
勉強する際、専門書や受験の問題集にアンダーラインを引きますよね。私自身も数年前まで行なっていました。
これはまったく無意味どころか覚える際に邪魔になります。何故ならアンダーラインを引くことが目的になるからです。試しに数日後、アンダーラインを引いた箇所を読み返してみて下さい。
「あれ?、なんでこんな箇所にアンダーラインを引いたのだろう?」ということがしばしばあるはずです。理由は、アンダーラインを引いたところだけが重要だと思っていることが落とし穴なのです。
例えば、専門書を読んでいてここは重要だと思ってアンダーラインを引きますが、その箇所は前文の説明を読んでいるからこそ重要だと理解できるのです。
それが数日経って読み返す際には、前文の説明をすっかり忘れてアンダーラインの箇所だけに注目するから、あれれ?と意味不明になるんです。
ではどうすれば良いのか・・・
アンダーライン紐付け法
アンダーラインを引く際に、何故、重要だと思うのかを前文の説明の中から探し、アンダーラインの箇所と紐付けして覚えます。つまり、アンダーライン(重要な箇所) Aと前文の説明 Bを紐付けする。その際に大切なポイントがあります。
それは「自分の言葉に置き換えて再構築」です。
A+Bを自分の言葉に置き換えることで、重要な箇所が再構築されるので長期記憶に刷り込まれやすくなります。
但し、アンダーラインを引いた箇所の前文の説明の中にも「何故、重要だと思ったか?」の答えはないかもしれません。まれですが、これにも理由があります。
それは「閃き!」
何故か、その時にパッっと何か閃いて重要だと感じることがあります。この場合は、その時すぐに「閃き」の種を探さないと後では出てきません。
ただ本を読んでいると、読むことが目的になって満足します。
「重要なこと」+「何故、重要だと思ったか?」
これをいつも意識することで「読んだ」から「理解した」になります。これから本を読んで気になる箇所があったら、「何故、気になるのか?」と自分に問いかけてみて下さいね。
参考になれば幸いです。
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「ハウツー本を自分の言葉で引用する読書術」
後で読み返すのならアンダーラインより付箋
【小さな実践】
重要な箇所と、重要だと思った根拠の説明を紐付けし、自分の言葉に置き換えてノートに書き出す