自己肯定感が上がらない3つの感情

小橋広市

小橋広市

テーマ:マインドセットの書き換え

自分が思うように事が運ばずイライラしたり、今の社会が悪いというように他者に責任転嫁するのは自己肯定感が低くなっている証拠です。

最近のテレビを観ていると、自己肯定感の低い人が多いですね。

グラデーション

自己肯定感


「自己肯定感」とは、ありのままの自分に満足し、自分自身を価値ある存在として受け入れることで、人生の軸となる思考エネルギーです。

ただ、自己肯定感は複雑で厄介です。環境や状況によって高くなったり、低くなったりします。一度低くなると、その状態で停滞してしまうこともあります。高い低いといっても数値では測れません。

アメリカの心理学の研究によると、私たちは1日約6万回思考が働き、その約80%がネガティブな思考が働いているそうです。これは人間がこれまで生き残ってきた防衛的な自動思考なのでどうすることもできません。

それではネガティブな思考は悪いのかというと、そういうことではことではありません。「行きたくない」「怖い」「やりたくない」といった思考は、取り返しのつかない失敗や危険から遠ざけてくれる大切な信号です。

たまたま自己肯定感が下がっている時にこの信号を受け取ると、より強いネガティブな感情が強まって行動にブレーキがかかり、負のループに陥ります。

自己肯定感と向き合う


冒頭でお伝えしたように自己肯定感が高い状態が、ありのままの自分に満足している状態です。しかし、負のループに陥ると、ありのままの自分を覆い隠すように3つの感情が複雑に入り混じってきます。

その感情は、「罪悪感」「劣等感」「不安感」の3つです。これらの感情がありのままの自分を観えなくしています。

「罪悪感」
何かの理由で過ちを犯してしまい、「幸せになってはいけない」とは「愛されてはいけない」と考えてしまいがちな人。このような思考を取り除くことは容易ではありませんが、常に次のことを意識することで少しずつ罪悪感が開放されていきます。

・同じ過ちを繰り返さないと自分に宣言する
・過ちは過去のことで未来とは関係がない

「劣等感」
親の固定観念を子どもが受け継いでいるので、家が貧しいから自分の欲求を満たされていないとか、他者と比べて自分は劣っているという思い込み。現実と理想とのギャップが大き過ぎたりすると劣等感が湧き出てきます。

絶対値の価値観を相殺する、つまり○○すべきとか、○○するべきじゃないという自分自身の価値基準を下げて、他者と自分の違いを許せるようになると劣等感からも開放されてきます。

「不安感」
未来に対して漠然とした恐れがあったり、このままではいけないと今の自分に不安を抱くようになると行動できなくなり、行動できない自分に劣等感を抱くというように、それぞれの感情の糸が複雑に絡み合って自己肯定感が下がってきます。

不安を取り除くには、未来をあまり考え過ぎず、今だけを考える。これが言うほど簡単ではありません。絡み合う3つの感情を1つずつ紐解き、どこかでありのままの自分の見つけてあげるしかありません。

そして成り行きを静かに見守る意識を持ってみて下さい。



下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「他人の評価なんぞクソくらえ」
他者からの批判をかわす言葉「その考え方もあるよね」

「突発的な事故で無意識的に行動できること」
 目的脳と共感脳とは・・・



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