早朝の2時間は宝の山
今回は前回お伝えしたリフレーミングの観点で物事を捉える際‘、理解していた方が良い原因論と目的論の話をお伝えします。
私の事例で言うと、「幼い頃、崖に登っていて降りられなくなったことで、高所恐怖症になってしまった」と私は思っていますが、本当にその事だけが原因かと言うと、記憶が曖昧です。
原因論と目的論
原因論は心理学者・精神科医のジークムント・フロイトによって提唱され、他方でアドラーは、原因から解決の糸口を探っても人間関係の悩みは解決できないと、考えました。
つまり「私たちは、何かしらの”原因”があって今の状況がある」と考える原因論に対して、「私たちは、何かしらの”目的”があって今の状況を作っている」と考えるのが目的論です。
「原因論」は、過去の出来事『A』が、現在の状況の『B』を作っているという考え方。一方「目的論」は「何らかの目的」を達成するために現在の状況『B』を作っているという考え方。
しかし、過去の出来事『A』が必ずしも現在の状況『B』を作っているとは限りません。
例えば、「彼に浮気されたから、男性が信じられなくなった」とか「人見知りなのでで大勢で集まる場所は苦手」 何となく納得できる気がしますが、過去の出来事が100%現在の状況を作り出しているわけではありません。
「彼に浮気されたから、自分磨きをし、さらに魅力的な彼に出会えた」「人見知りだったので、コミュニケーション力を身につけることができた」このような可能性もあります。
「AだからBになった」とAとBの間にあたかも関連性があるように考える。これをア、ドラーは「見かけの因果律」というそうです。
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「Good & Newとは何か?」
グループワークでリフレーミング
◇「認知症介護を笑って楽しむには」
認知症介護の中でリフレーミング
【小さな実践】
ひとつの事象を原因論と目的論で考えるてみる