原因論と目的論の違いとは何か

小橋広市

小橋広市

テーマ:マインドセットの書き換え

今回は前回お伝えしたリフレーミングの観点で物事を捉える際‘、理解していた方が良い原因論と目的論の話をお伝えします。

私の事例で言うと、「幼い頃、崖に登っていて降りられなくなったことで、高所恐怖症になってしまった」と私は思っていますが、本当にその事だけが原因かと言うと、記憶が曖昧です。

本

原因論と目的論


原因論は心理学者・精神科医のジークムント・フロイトによって提唱され、他方でアドラーは、原因から解決の糸口を探っても人間関係の悩みは解決できないと、考えました。

つまり「私たちは、何かしらの”原因”があって今の状況がある」と考える原因論に対して、「私たちは、何かしらの”目的”があって今の状況を作っている」と考えるのが目的論です。

「原因論」は、過去の出来事『A』が、現在の状況の『B』を作っているという考え方。一方「目的論」は「何らかの目的」を達成するために現在の状況『B』を作っているという考え方。

しかし、過去の出来事『A』が必ずしも現在の状況『B』を作っているとは限りません。


例えば、「彼に浮気されたから、男性が信じられなくなった」とか「人見知りなのでで大勢で集まる場所は苦手」 何となく納得できる気がしますが、過去の出来事が100%現在の状況を作り出しているわけではありません。

「彼に浮気されたから、自分磨きをし、さらに魅力的な彼に出会えた」「人見知りだったので、コミュニケーション力を身につけることができた」このような可能性もあります。

「AだからBになった」とAとBの間にあたかも関連性があるように考える。これをア、ドラーは「見かけの因果律」というそうです。


下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「Good & Newとは何か?」
グループワークでリフレーミング

「認知症介護を笑って楽しむには」
認知症介護の中でリフレーミング




【小さな実践】
ひとつの事象を原因論と目的論で考えるてみる


 

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

小橋広市プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

小橋広市
専門家

小橋広市(講師)

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

なりたい自分になる勉強会やセミナーの開催及び、居心地が良い環境の中で、生きやすくなるための講座や相互交流ができる「心ホッとコミュ」というコミュニティを開放しています。

小橋広市プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼