「コップの水の話シリーズ」 【コップの中身】2

小橋広市

小橋広市

テーマ:子育てママのビジュアルコーチング

前回の「コップの重さ」1に続いて、今回は3つの話の中の2つ目をお伝えします。

コップの中身


幼い頃、事故に巻き込まれたことや悲しい出来事、怖い思いなど、薄れていく方が良いと思われるような記憶や感情が、大なり小なり私たちにはあります。

動物も人間も、危険を察知したり、危ない場所にむやみに立ち入らないように、危険に遭遇した過去のデータを長期記憶に残すようになっています。

少し横道にそれますが、

アンガーマネジメントでは、ネガティブな感情の第一次感情が、自分の中にあるココロのコップに溜まり、その容器がいっぱいになって溢れた時に第二次感情の「怒り」になると伝えていました。

コップに溜まる感情は、ネガティブな感情だけではなく、過去にあった強烈な恐怖体験をしたが、その感情に蓋をして知らず知らずのうちにトラウマのようになってコップの底に溜まります。

前の記事でもお伝えしましたが、無意識に飛び込んでくるとんでもない量の情報もストレスもコップに入っています。これらの情報処理をする為に脳は寝ずに働き続けているので脳が疲れるのは当然です。

考えるママさん

講座で受講者にこんな質問をします。「今現在、あなたココロのコップにどのくらいストレスが溜まっっていますか?」たいていの受講者は、短期記憶にある不安や悩みがコップの中にあるストレスだと思っています。

現代人の怒りやイライラの原因は、短期記憶にあるストレスより、長期記憶にあるステルスストレスです。「ステルスストレス」については、先日の記事を参考にして下さい。

したがって、アンガーマネジメントでは怒りやイライラを、根っこから断つことはできません。受講後のサポートで受講者にコーチングをすると、怒りやイライラを保留にしているか、感情に蓋をしていることで改善したように思えているだけです。

何故なら、怒りという本能は数時間学んだくらいでコントロールできるはずがないのです。脳科学や心理学などの専門的なマインドセットを備えている専門家でさえ、生存に関係するような強烈な怒りをコントロールすることはできません。

そもそも「怒り」は遺伝的な要素もあり、幼い頃から育った環境や家族の影響(マインドセット)があるので、後天的に書き換えるには、ベースになる基礎知識を学び、日々のトレーニングを継続する本人の努力が必要です。

根本的な解決方法


若い頃の話ですが、私は完全主義者で性格は短期でした。短期と言っても、怒りで他者に暴力をふるったことはありません。ただ言葉の暴力はたまにありました。怒った後で、泣きたいくらい後悔していました。

言葉の暴力は少なくなりましたが、無理やり怒りを封印していたので、いつの間にか会話をしない「静かな怒り」に変貌していたのです。

では、怒りやイライラの根本的な解決法はないのかというと、実はあります。即、変われるとは言えませんが、専門的な知識と継続できるモチベーションを保てれば変われます。

・怒りを受け入れた
・完全主義を修正した
・フィードバックしてもらった
・ココロの中で自分を褒める意識を持った
・マインドフルネス

メンタルを鍛え、継続するモチベーションを維持する方法は、専門知識を学ぶことで可能です。そして同じ課題を抱えている仲間からフィードバックをもらいながら共に成長するのが一番の近道。

根本的な生き方を変えるために、専門知識を学び、コミュニティで切磋琢磨できる仲間から影響を受ける。時間はかかりますが、子どもと一緒に自分も変われるプログラムを体系化したのが

「子育てママのビジュアルコーチング塾」

近いうちにオンライン(zoom)で塾を開催します。オンラインは、自宅に居ながら、外出先で、というようにどこでも受講できます。パソコンやスマートフォン、タブレットがあればOKです。


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次回は3つ目の【コップ半分の水】3です。


下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。



「ストレスから怒りへ」
ストレスが溜まった結果・・・


「言動習慣の修正で人生観を変える」
怒りに続く言動を見直す


「怒りの矛先を変える」
相手のフィールドに入ってみる



【小さな実践】
根っこからマインドセット書き換えるには、学びと継続と切磋琢磨できる仲間による影響力



 

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小橋広市(講師)

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

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