脳科学から人間関係を俯瞰する Part2

小橋広市

小橋広市

テーマ:ビジネスに応用する脳科学

前回の「阪神淡路大震災の被災地において、ボランティアだった二人の人間関係がどのようにして短期間で距離が縮まった理由」の続きをお伝えする前に人間の脳の構造についてお話しておきます。

脳科学

脳の構造


私たちの脳は3層構造だといわれています。脳の中心から爬虫類脳・哺乳類脳・人間脳の3層で、それぞれの脳に三大欲求があります。


◯ 爬虫類脳(反射脳)生きるための脳

心拍、呼吸、飲食、体温調節、性行動、安全意識などの欲求があり、交感神経や副交感神経もコントロールしています。

爬虫類脳のコミュニケーションはシンプルで次の4つしかありません。

1.挨拶
2.攻撃、侵略
3.求婚、求愛
4.服従

爬虫類脳の特徴として、新しい行動が苦手。



◯哺乳類脳(情動脳)感じるための脳

愛情、怒り、恐怖、嫌悪、仲間意識の欲求。扁桃体、海馬体、帯状回で感情をコントロールしている。 

哺乳類脳の特徴として、群れで行動し仲間を作る。



◯人間脳(理性脳)考えるための脳

我慢、知能、記憶、言語、創造、論理、目的意識の欲求。

人類脳の特徴として、右脳、左脳で生きたい・関わりたい・成長したいなどの未来に関わる3つの欲求を満たそうとする思考能力がある。

1.創造的なことをしたい
2.目的達成
3.成長したい

これらの3つの層は連動させることが難しく、とかく爬虫類脳と哺乳類脳に支配されがちで、やる気や思考力を司る前頭連合野を鍛えると、欲求のバランスが良くなりコントロールしやすくなるそうです。

これらの脳の性質を理解した上で生活習慣を改善したり、人間関係の問題を検証する参考にして下さいね。

これらの脳の構造を踏まえた上で、次回の結論に続きます。



【小さな実践】
日常の生活の中で、脳の3層構造のどこを使っているのかを意識してみる

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小橋広市
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小橋広市(講師)

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

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