読書でなくリサーチするビジネス書
私の彼は左きき
携帯電話をどちらの耳で聞きますか? ほとんどの人は利き腕、利き足、利き目と、身体の縦半分、左右どちらかに得意傾向があります。
私は基本左利きですが、右利きでもあります。ボールを投げる、テニスのラケットを持つ、トンカチを持つなどは左利きですが、野球のバッティング、ゴルフのスイング、筆記、箸などは全て右利きです。
例外として絵を描く時は、右脳を使うから左手で描きます。
このように世の中にあるモノは、ほとんど右利き用に作られているので左利きの人にとっては不便なことが多いと思います。産まれたばかりの赤ちゃんは最初、左手から使い始めます。
それにはこのような理由があります。ほとんどのお母さんが右利きだとしましょう。そのお母さんは赤ちゃんの頭を左にして左手で抱っこします。
その状態でお母さんが右手でミルクを飲ますと、赤ちゃんの右手はお母さんの身体に挟まれているので、左手の方が自由に使えます。こうして考えると、人は生まれた時は左利きですが、成長とともに右利きになるのかもしれませんね。
話は変わりますが、私の昔の仕事は、人の思考・行動心理・習慣・本能のような共通心理を取り入れて店舗デザインをしていました。スーパーやコンビニも共通心理でレイアウトされています。
行動心理
例えば、スーパーの壁側の商品は、反時計回りの動線で右手で商品が手に取れるように置かれ、コンビニの飲料水の冷蔵庫ドアは、左手で開けて右手で商品を取れるように設計されています。
陳列棚にしても、お客様は左から右に視線が移動するので、売れ筋商品もそれに合わせて陳列しています。
共通心理の実験で、左と右に同じ特徴の商品が置いてあると、ほとんどの人は反射的に左の商品に反応するそうです。チラシを見る動きも商品の陳列と考えていいと思います。
例えば、チラシを読む時の目線はFとZの法則という目線の流れがあり、人の目線は無意識に左から右、上から下へ流れるので、チラシの売れ筋商品のレイアウトは、店舗の売上に大きく関係していると言えます。
ところで、競技場のトラックは選手が反時計回りに走ります。これには諸説あって、
人は左足を軸足にした方が走りやすいとか、心臓の位置の関係とか、利き腕の右手をトラックの外側にした方がコーナーでバランスを取りやすいとか、この動きも店内の動線に関係があるのかもしれません。
人の身体はほぼ左右対称ですが、内臓は非対称、脳も機能的には左右に作業分野が別れています。このように考えると、人生のターニングポイントも左右に分けられ、左右どちらを選ぶかで未来の運命が決まるのかもかもしれませんね。
【小さな実践】
住まいを、家族の共通心理でゾーニングすると家族の思考や行動がどのように変わるか検証する