制限の良し悪し
左脳と右脳
抱負は数より質なので、いくつもあるのだったら最も大切なことを1つに絞り込むと、達成できる確率が上がります。
左脳と右脳の働きの違いなど、既にご存知だと思います。実際は言われているほどはっきりと左脳と右脳が作業分担しているわけではなく、左右の脳は脳梁で繋がり、絶えず情報が行き来しています。
ちなみに、女性の脳梁は男性の1.5倍ちかく脳細胞が密集しているので、男性より的確に左脳と右脳の情報交換ができるそうです。現に、女性は男性より直感力が優れています。男性の下手なウソを簡単に見破るのもうなずけますよね。
潜在意識と顕在意識
私たちの脳は、顕在意識(表面意識)と、生存に関係する知識や習慣は潜在意識(無意識)に位置付けられます。これらの意識は、よく海に浮かぶ氷山に例えられます。
意識の割合から言うと、海面に見えている氷山の一部が「顕在意識」で、海中の見えない90%以上が「潜在意識」です。この無意識の領域の中に生命維持に関係するものが記憶され、ここには生活習慣も刷り込まれてます。
意外と思うかもしれませんが、あなたの一日の行動の40%は、ほとんど無意識状態で行動していると言われています。
これらの意識の領域を脳科学的に言えば
顕在意識→短期記憶
潜在意識→長期記憶
この2つの領域に関係している場所が「海馬」という記憶の一時預かり所です。海馬は記憶容量が少ないので不必要な情報を削除しています。海馬が必要と判断する基準は、「生命維持」に関係しているかどうか。
生存に必要でないと判断したものは削除され、それをクリアしたものを長期記憶に保存します。あなたが感動し目からウロコの講座も生命維持に関係なければ24時間で70%以上を忘れてしまいます。
反復でだます
上手に海馬をだます方法があります。それは「反復」すること。短期間で反復し、何度も同じ情報を入れると、海馬が生命維持に関係してると判断して長期記憶に入れてくれます。
子どもの頃、初めて自転車に乗る際に、何度も転倒しながら反復練習することで身体が覚えてくれます。一度、長期記憶に入れると、無意識に自転車に乗れるようになります。
このように良い習慣を身につけるのも、脳に生存に関係していると思わせるために、反復で長期記憶を刷り込むことで身につくわけです。
但し、悪習慣をなくすのは、その悪習慣に置き換える習慣が必要になります。ここで大切なことは、置き換える習慣を間違えると、悪習慣は巨大化するので要注意です。
いずれにしても、脳に生存に関係すると認識させると長期記憶に落とし込めます。身に付けたいことがあったら、是非、試してみて下さい。
【小さな実践】
マインドセットの構築や生活習慣の改善に反復をどのように応用できるか考えてみる