マイベストプロ京都
小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(こばしひろ) / 講師

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

コラム

理想の家創りは家族の価値観と生活習慣を引き出すことで始まる

2018年11月1日 公開 / 2020年10月25日更新

テーマ:住環境習慣コンディショニング

コラムカテゴリ:スクール・習い事

私の仕事のひとつ、住環境習慣コンディショニングの話。

「間」とは


人間は人の間と書きます。人と人の「間」にも適度な間が必要なように、建物にも適度な「間」が必要です。特に日本人は「間」と大切にします。会話、文章、絵画、音楽、伝統芸能、武芸、造園、いけばな、お茶など、これらは「間」が大切な役割りをしています。

「間」とは、余白、何もないところ、モノとモノの間、それぞれの解釈があります。建築の「間」は、よゆう、ゆとり、遊びココロと言っていいかもしれません。機能的で無駄をはぶいたデザインは人によっては面白みがありません。


閃き

遊びゴコロ


用途があるようでない曖昧な空間の遊びココロ。都会的なシャープな空間は、店舗には良いですが、緊張感があって息を抜く場所がないので住まいには向きません。では、建築の遊びココロの空間には、どんなものがあるでしょうか。

例えば、京町家の特徴といえば、うなぎの寝床、坪庭、土間、これは京都の風土に適した理にかなう作りなので、遊びゴコロとは言えません。今の住宅で遊びゴコロといえば、ニッチ、吹き抜け、中庭、デッキなどでしょうか。

外構では、庭もそうですが、玄関までのアプローチにある飛び石は、大きさと間隔で来客の足取りのリズムを作る工夫がしてあります。
 
このように、遊びココロは、住人の心を豊かにし、視線の落としどころを作る重要な空間であり、非日常空間を作る場でもあります。

私たちのDNAは、四季折々の中で過ごし、緑や土、風が通り抜ける空間そんな風土の中で生活していた習慣が受け継がれているはずです。このような「間」の意味をお客様自身に気付いてもらうのも大切な仕事です。

住まいの「間」は、予算がなくても狭小住宅でも、お客様の家族の価値観や生活習慣を専門家が理解すれば作ることができます。是非、下記の【小さな実践】のワークを家族で話して下さい。



【小さな実践】
新築・リフォームを計画する際、・遊びゴコロを考える ・幼い頃に居心地が良かったところはどこか ・制限がなければ作りたい場所 ・どのような場所を作ったら友だちに自慢できるのか それらを家族で話しながら引き出してみる



 

この記事を書いたプロ

小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会)

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