コーチングが機能しない原因は相手にもある

2018年10月29日公開 / 2020年10月25日更新

テーマ：コーチング・セッション

コラムカテゴリ：スクール・習い事

コラムキーワード：コーチング　やり方

仕事を断ったことがありますか？　私は建築もステンドグラスも、お客様とお会いした際、あまりにも価値観が違うことが解ったら、上手にお断りしていました。

コーチングの成果

コーチングはどんな人にも有効で万能ではありません。コーチングとカウンセリングは、傾聴という共通点があるので、同じようなスキルだと思っている相談者が意外に多いのには驚きます。

一般的に言われているのは、カウンセリングは、マイナス思考からゼロ(通常の状態)にするスキル。一方、コーチングは、ポジティブ思考の状態から、より高いステージに引き上げるスキルです。

コーチングで成果を出すためにはクライアントに明確な目的と覚悟が必要です。そして実践して達成したことや、自分の中で制御していること、或いは決めたことで変更したいことなどを、コーチに正直に報告できる方が望ましいです。

コーチングが機能する人の特徴

・目的が具体的で明確
・素直に吸収し、反応し、成長し、変化を恐れず愚直に実践できる
・目的を成し遂げるためのリソース、環境、時間、アイデアがあり、いつでも行動する準備ができている
・目的を決してあきらめず、自尊心が強く、成長する意識レベルが高い
・コーチを信頼し対等なパートナーとして感じている
・自己中心的でなく、コーチを受け入れることができる
・成し遂げた成果の喜びをコーチと共有できる
・コーチからの提案に対して、それを理解し受け入れる
・コーチがクライアントに、ライフスタイル、仕事、時間の使い方において大きな変化を遂げるように提案した際、変化を積極的に受け入れることができる
・コーチはサポートする側であり、行動と結果は自身に責任があることを理解している
・セッションを有意義にするために、クライアント自身も準備をしてセッションに臨み、結果がでなくても正直に報告できる

これらの特徴は一般的なパーソナルコーチングのことで、専門分野での起業や企業のエグゼクティブコーチングは、これらの特徴に当てはまらない場合があります。

特徴はオリエンテーションを行なった時点である程度解ります。私は少しカウンセリングもできますが専門はコーチですので、カウンセリングが必要と思ったら、その時点で知り合いのカウンセラーを紹介するようにしています。

一見、無責任なようですが、お断りする理由は、私にカウンセリングの実績や経験が少ないからです。経験不足のカウンセラーがカウンセリングを行なっていると、クライアントのネガティブ思考に引きずり込まれ共倒れになる可能性があります。

若い頃、建築やステンドグラスでは、実績がないのにあるような顔をして仕事を取ったこともありますが、カウンセリングは豊富な経験がないとできません。

【小さな実践】
他者に指示をされて行動した時と、自発的に行動した時の良い点と悪い点をそれぞれ書き出した後に自分が何を感じたかをノートに書き残しておく

　