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小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(こばしひろ) / 講師

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

コラム

主人がいなくなった家

2017年12月6日 公開 / 2020年10月25日更新

テーマ:認知症介護者の憂鬱

コラムカテゴリ:スクール・習い事

私のお袋は3年前に認知症になり、
現在は要介護3ですが、
田舎でニャンコと暮らしています。
 
糖尿で心臓疾患もあり
薬を毎日服用しないと
健康が保たれない状態なので、
毎日通うデイサービスとヘルパーさんに
助けられ何とか生活できています。

認知症が進んでいく中で、
何とか今年の正月は家で過ごせたらいいね
と言って先日実家を後にしたばかりでしたが、
私が京都に帰った直後、心不全で緊急入院。

10日ほどの入院で退院できても
これから独居で生活するのは難しいし
どうしようか考えている時、
以前、申込みをしていた特養の施設から、
部屋が空いたと連絡がありました。

良いタイミングでの入所ですが、
何とも言えない寂しさが込み上げ
複雑な思いです。

お袋がいない実家を
想像したことがなかったので
これから誰もいない実家に帰って
何をして何を思うか・・

頭では解っているんです。
ヘルパーさんや近所の人が来ていた
実家にはもう誰も来ないことがね。

お袋を10年間も癒やしてくれた
ニャンコももう高齢。
さて、これからどうしょうか。



砂時計



こんな時に、自分、相手、第三者の
3観点で考えてみるとね。
上に書いたのが私の気持ち。

お袋の視点で考えると

大好きなニャンコと暮らしがなくなり
近所の人が訪ねてくることもない。
私からの気まぐれな電話を受けることも
なくなり、住み慣れた実家を
離れなければならない。

認知症とはいえ、このような感情は
どこかに残っています。

などと考える、これって
本当は私の感情なのかもしれません。


この出来事を、
第三者の立場で俯瞰して観ると、
空き家になった実家の防犯とメンテさえ
きちんとすれば、お袋は施設に入った方が
安心だと考えるでしょう。

こんなことを考える日は
まだこないと思っていたのに
明日のことは分かりませんね。

だからこそ後悔しないように
生きたいですね。



【小さな実践】
まだ大丈夫と先送りしていることを書き出し
現実に直面した時にどんな問題が出てくるか
リアルイメージしておく

この記事を書いたプロ

小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会)

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