「時間は平等」のウソ
今日は「返報性の原理」について。
原理というより心理の方がピッタリかな。
現在暮らしいている京都と比べて
私の故郷の倉敷は田舎なので
ご近所の付合い方が少し違います。
特に実家の近所は、農家が多いので
野菜などは買わなくても良いくらいです。
実家の近所はモノを頂いて
そのお返しをすると嫌がられます。
長く京都に住んでいると、たまに実家に帰った際、
京都感覚でお付き合いをしてしまいます。
京のしきたり。
しきたりの語源は(仕来たる)
昔からして来たことと言う意味です。
京都の長い歴史で育まれた風習で
「おため」というしきたりがあります。
自宅でご祝儀を受け取ったら、
その場で1割の現金をため紙(半紙)とともに
返すことを「おため」と言います。
これには、
“末永いお付き合いを”
という気持ちが込められています。
今ではこのようなしきたりは聞きません。
このしきたりが
変形したものかも知れませんが、
私が京都で暮らし始めた頃、
モノを頂くとすぐにお返しをするように
教わりました。
他人から何らかの施しを受けた場合、
お返しをしなければならないとう「返報性の原理」に
則った京都らしい心づかいだったかもしれません。
ただ返報性の原理も使い方を誤ると、
とんでもない誤解を生みます。
「お気持ち」は「お気持ち」で返すので
相手が忘れた頃、お返しをする方がオシャレかな。
【小さな実践】
相手の価値観を刺激するものは
普段から気に留めておかないと分からない