「時間は平等」のウソ
今日は認知症のお袋の話
ニューバージョンの
お袋が誕生したのは2014年1月
今、思い出しても衝撃的な出会いでした。
この年の正月を過ぎたあたりから
お袋の言動が少し変だと感じて、その様子を
パートナーに相談したところ、
認知症の疑いが濃くなり、
病院で検査を受けました。
お袋の言葉や行動の変化に
アンテナを立てていなかったので、
少しずつ変わっていたことに
気が付きませんでした。
この頃の私は、お袋ばかりを責め
何が正しくて間違いかが解らなくなって
自分を責めてばかり。
そんな私が、
少しずつ変わり始めたのは、
既に認知症の母を持つパートナーとの
会話の中で、
現実を受け入れるということ。
言うのは簡単だが、これが中々難しい!
そう言いながらも、
少しずつ変わり始めました。
過去に培われた経験や体験を基に、
自分の枠の中で物事を観ている状態から、
客観的に問題が観えてくると、
問題を抱えている自分を俯瞰して
観ることができるようになり、
問題の本質が内と外から観えるようになりました。
この状態は、
私が学んでいるU理論の中の
主語が(他者)から(自分)に変わった時に「観る」
領域から「感じる」に移行し始めている」
これでした。
と言っても、意味不明ですよね。
つまり、
お袋が認知症だと思った瞬間、
病気が進行すると独り暮らしをさせれない・・・
入れる施設を探さなければならない・・・
自分の仕事ができなくなる・・・
この状態が、過去に培われた
私の経験や知識の中で考えを巡らせている状態。
こうなると自分しか観えていないので、
思うようにいかないと責任転嫁が始まり
他者を責めたり、自分を責めたりします。
リフレーミングという
心理学の専門用語があります。
※NLP(神経言語プログラミング)のリフレーミングとは、
出来事の枠組み(フレーム)を変えることで、人生における選択肢を広げ、
どのような出来事にも必ずプラスの意味があるということ。
例えば、コップ半分の水を
「これだけしかない」と考えるか
「まだこれだけある」と考えるかで
同じ出来事でも結果が変わってきますよね。
少しだけ物事の視点を変えることで
心の負担がなくなれば、冷静に物事を判断できるし
先ではポジティブな行動に繋がります。
初めて行くところは、とても遠く感じるように
認知症介護者の一番の不安は、
先が観えないこと。
未来だけは、
神様でない限り誰にも分からないことですが、
思考を変えることで結果が変わるのなら、
未来も変わるはずです。
私のライフワークとして、
認知症介護者の怒りやイライラをなくし、
楽しく充実した生活ができる思考を創る講座が
いよいよ来月からスタートするので
このコラムでも告知させて下さいね。
【小さな行動】
嫌な物事や苦手な人のことを
リフレーミングして考える習慣をつくる