年を取ると物忘れが酷くなるウソ

小橋広市

小橋広市

テーマ:ビジネスに応用する脳科学

最近、物忘れが激しいから
認知症予備軍かもしれない・・・

なんて心配している人もいるでしょう。

そういう私も物忘れは激しい方で
覚える気がなかったら右から左です。

「物忘れは気にしなくて良い」

私の年齢になると、あちこちで
このような気休めの言葉が目に入ります。

私の場合、よくあるのが、
隣の部屋に用があっていったのに
それが何だったか忘れてるとか、

人の顔は覚えているが、
名前と何処で会ったか忘れてることが多く、
街で会っても名前を思い出せず
冷や汗をかくことがあります。

どうして年を取ると物忘れが多くなるか
考えたことはありませんか。


実は子供も結構、物忘れが多いのですが、
子供は大人のように気にしません。

物忘れが多い人は、
子供の頃は物覚えが良かったのに年を取ると、
物忘れが酷くなったと言います。

それにはこんな仮説があります。

物が1万個入る容器に500個入って
余裕があるのが子供の脳だとします。

一方で、同じ容器に既に9000個入っている
大人の脳に新たに詰め込もうとすると、
上手に整理しながら入れないと入りません。

その状態で、子供と大人が記憶を呼び起こす時、
500個の中から検索するのと
9000個の中から検索するのでは
検索速度が違って当たり前。

大人はこれまで蓄積した記憶量が、
子供より圧倒的に多いのですから、
物覚え悪いのも思い出せないのも仕方がないこと。


砂時計


子供と大人の感覚の違いでこんな例もあります。

あなたの子供の頃を思い出して下さい。
子供の頃の一日は長く感じませんでしたか?
でも、大人になってからの一日は
アッいう間に過ぎ去ります。

身近な例で言うと、

初めて行く観光地に車で行ったとします。
行く時はすごい時間がかかったように感じるけど
帰りは早く感じたことはありませんか?

色んな説があるのですが、
行きは入ってくる情報を全てを脳に落とし込みます。
これは脳が無意識に行っている作業。

一方、帰りは、落とし込んでいる情報の中から
あなたが印象に残っている情報だけを
思い出すので、検索速度が上がり
時間が早く感じる。

このように、
知らないことや未経験の出来事を
全て脳に落とし込む子供と、

知識も経験も豊富で情報がいっぱい詰まった
大人の脳から検索するのでは体感時間が
違うのもうなずけます。



今の世の中は、良い情報から
どうでもよい情報まで、雑誌やテレビ、
ネットなどから溢れかえっています。

その中から自分に必要な情報だけを
整理するように習慣づけておかないと、
必要な時に必要な情報が取り出せなくなります。

脳はムダなものでも一度記憶すると、
モノのように断捨離するのは容易ではありません。

目的意識をもって
テレビを観る、本を読む、ネットを利用する
あなたにとってムダな情報は遮断し、
脳に余力を残しておきたいですね。




【小さな行動】
ムダな情報は入れず
必要な情報のみを整理しながら記憶



 

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小橋広市
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小橋広市(講師)

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

なりたい自分になる勉強会やセミナーの開催及び、居心地が良い環境の中で、生きやすくなるための講座や相互交流ができる「心ホッとコミュ」というコミュニティを開放しています。

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