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谷川由紀

人材開発・組織開発・アンガーマネジメントのプロ

谷川由紀(たにがわゆき) / 社会保険労務士

高松太田社労士事務所

コラム

育児と仕事の両立について&キャリアトランプ®のワークショップ(ご報告)

2018年12月4日 公開 / 2021年1月22日更新

テーマ:キャリアトランプ

コラムカテゴリ:法律関連

コラムキーワード: 退職 手続き

一昨日、ファシリテーションを担当した「はたらくしろくま」のワークショップ。





2部構成でしたが、第一部は「妊娠・出産を理由に離職した女性の割合が香川県が一番高い」という総務省のデータにもとづき、「妊娠したら仕事を辞めるか、続けるか」ということについて、みんなでざっくばらんに話し合っていただきました。

3名の男子学生の参加もあり、とても幅広い意見を聴くことができました!













第二部は「キャリアトランプ®」で自分のキャリア・ライフの将来ビジョンを描くことに挑戦していただきました^^

「自分自身の分析が出来、また、他の人の意見も聞けた」
「その人も気づかないことに気づけることがあって、面白かったです」

など、非常に面白かったとのお声をたくさんいただきました。




当日の様子は、主催のはたらくしろくまさんが、下記のようにまとめてくださっています。



---------- 記事 ------------

平成30年12月2日、「あなたはどう考える?出産・育児とキャリア」と題して、ワークショップを開催しました。

(第一部)
「妊娠・出産を理由に離職した女性の割合が香川県が一番高い」という総務省のデータがでました(平成29年 総務省就業構造基本調査)。香川県は非正規社員の割合が少ない(全国4位)のですが、正社員でも辞めてしまうという現状があります。
そこで、「妊娠したら仕事を辞めるか、続けるか」ということについて、みんなでざっくばらんに話し合ってみました。

 仕事を辞める派は3割ほど。理由としては、
・子育ては大切な仕事、体力的にもたない、仕事にやりがいが感じられない、妊娠中に寝たきりになり、会社に申し訳ないという気持ちから退職を選んだ・・等

残り7割の仕事を続ける派の意見は、
・経済的な面から(一番多かった)、子育てが終わった後のキャリアのため、社会とつながっていたい、子どもや家族のためにも働いている方が良い、当たりまえ!・・・等
また、仕事を続けていくのに必要なこととして、夫・親・上司・地域・職場のサポート。例えば、男性が風邪の子どもを保育園に迎えに行くための休暇を取得する際に、快く送り出してくれるような職場があったら良い、等の声もありました。

今回は、大学生の方の参加も多かったのですが、
「実際に育児を理由に辞められた方からリアルな声を聞けて良かった。」同意見 5人
「実際に出産を経験した方が、職場のストレスに悩んで辞めたと聞いて、今まで働く未来を考えるときに、そういったストレスを考えていなかったので驚いた」

等、少し先の未来をイメージしてもらう機会となったようです。

その後、内閣府「ワーク・ライフ・バランスに関する個人・企業調査」他、各種データを参考に、

・出産を機に退職した人が46.9%、継続就業した人が53.1%。5割近い方が、出産を機に退職する。

・やりがいのある仕事についている人ほど仕事を続けたいと思っていた。

・離職理由について、家事育児に専念するため、自発的に辞めたという方が3割、非正規では4割と高い。その次に、仕事を続けたかったが、仕事と育児の両立の難しさでやめた方が多い。両立が困難な理由としては、勤務時間があわない・育児休業を取れそうもなかった・体力がもたなそうだった・妊娠・出産に伴う体調不良のため・会社に産休・育休の制度がなかった、職場に両立を支援する雰囲気がなかった・・・

・夫の家事育児時間が長いと、妻も仕事を続ける。また、夫の家事育児時間が長いと、第二子以降の出生率も高い。

 ・「子どもができてもずっと職業を続ける方が良い」と考えている人が、平成28年調査で、男女ともに5割を超えている。

以上のようなことを確認しました。

妊娠したら仕事を辞めるか否かは、個人の価値観によるところが大きいと思います。(働きたいのに、会社に退職勧奨されたり、マタハラを受けて辞めた場合は別です!そんな時は、しろくまにご相談ださい)
その決断をするにあたって大事なことは、妊娠前から(←ここ大事!)

①妊娠・出産・育児しながら働くために、どのような制度があるのかをしっかりと知っておくこと。(詳しくお知りになりたい場合は、しろくまにご相談くださいね。)

②夫や子どもの世話をしてくれるご両親等と、出産後の仕事について事前によく話しておくこと。

③雇われて働くのではなく、得意なことや趣味・資格を活かして起業、自営するという選択肢もあります。実は自営の人って、出産してもほとんど仕事を辞めていません。生活スタイルに合わせて仕事を調節できるので働きやすい面があります。

それらをふまえて、どのように生きるかを自分の意思で選択・決定し、誇りを持ってキャリアを積みあげていくという意識が必要です。

(第二部)

キャリアトランプ®を使って、自分のキャリア・ライフの将来ビジョンを描くことに挑戦しました。

キャリアトランプとは、トランプのようにカードを引いたり捨てたりしながら、ゲーム感覚で自己発見し、夢を描き出していくカード式ゲームです。自分の根底にある意識や価値観、大切にしたいものを明らかにして、今後、自分はどのようにキャリアとライフを積み重ね、バランスをとっていくのか、未来を描いていきます。

アンケートからは、

「就活で悩んでいたが、自己分析ができるきっかけとなり、とても参考になった」

「自分自身の分析が出来、また、他の人の意見も聞けた」

「その人も気づかないことに気づけることがあって、面白かったです」

など、非常に面白かったとのお声をたくさんいただきました。

予定していた2時間はあっという間に過ぎて、もう少し深めたかった部分など心残りもありますが、「はたらくこと」について学び合ったり、自分のキャリアを考えるためのワークショップや講座を、引き続き開催していきたいと思います。これからもよろしくお願いします。

この記事を書いたプロ

谷川由紀

人材開発・組織開発・アンガーマネジメントのプロ

谷川由紀(高松太田社労士事務所)

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