Mybestpro Members

谷川由紀プロはテレビせとうちが厳正なる審査をした登録専門家です

パワハラが怖くて怒れない管理職へ

谷川由紀

谷川由紀

テーマ:ハラスメント

「怒らない優しさ」は、組織を弱くすることもある


先月、岡山市内で、全管理職を対象に2日に分けて研修を担当しました。

研修担当者からは、
「怒るべき場面で適切に怒れる管理職を育てること」をテーマに、
その重要性を伝えてほしいとのご依頼をいただきました。

ハラスメントと指導の違い


数年前から、
「もう、何も言わないようにしてるんです」
——そんな声を、管理職の方から聞くことが増えました。

ハラスメントが怖い。
嫌われたくない。
トラブルになるくらいなら、何も言わない方がいい——

その気持ちは理解できます。
しかし、ここははっきりさせておきます。

怒るべき場面で怒らないことは、組織にとってリスクです。
なぜなら、管理職の役割は、人を育て、成果を出すことだからです。

パワーハラスメントとは、
ーーーーーーーーーーーーーーーー
優位性を背景に
業務の適正範囲を超え
苦痛を与える行為
ーーーーーーーーーーーーーーーー
この3つが揃ったものです。
つまり、業務上必要で、適切な範囲の指導はハラスメントではありません。

上手に怒る3つの技術


① 未来を伝える
 →「今後はこうしてほしい」

② 主語を「私は」にする
 →「私はこの点が気になった」

③ 感情を言葉にする
 →「正直、今回の件は残念だった」

私たちはイラッとしたとき、つい感情をぶつけがちになります。
しかし本来、怒りはぶつけるものではなく、伝えるものです。

そもそも「何のために怒るのか」という目的を明確にすることで、
どのように伝えるべきかは、おのずと見えてきます。


NGな叱り方と怒らないリスク


「いつも」「絶対」といった決めつけや、過去の蒸し返し、強い言葉での圧力。
こうした叱り方は、指導ではなく“攻撃”になります。

一方で、何も言わないままでいると、
部下は育たず、問題は残り、不公平感だけが積み重なっていきます。

怒らないことは、優しさではありません。それは時に、組織を静かに弱らせる“放置”になります。

怒りは“壊す力”にも“育てる力”にもなる


研修終了後、多くの方が「怒ってもいいんですね」と口にされました。

やり方が分かれば、怖さは減ります。
管理職に求められるのは、感情を抑えることではありません。
感情を使いこなすことです。

怒りは、壊す力にもなれば、人を育てる力にもなります。
どちらにするかは、その伝え方次第だと思っています。


リンクをコピーしました

Mybestpro Members

谷川由紀
専門家

谷川由紀(社会保険労務士)

高松太田社労士事務所

社会保険労務士としての知識と実績を元に、人材不足対策の要となる働き方改革支援や女性活躍推進、高齢者、外国人等の多様な人材活用コンサルティングに強みをもつ。県内外でアンガーマネジメント研修等に多数登壇。

谷川由紀プロはテレビせとうちが厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

人材開発・組織開発・アンガーマネジメントのプロ

谷川由紀プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼