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谷川由紀

人材開発・組織開発・アンガーマネジメントのプロ

谷川由紀(たにがわゆき) / 社会保険労務士

高松太田社労士事務所

コラム

売り言葉に買い言葉

2017年12月12日 公開 / 2021年1月22日更新

テーマ:アンガーマネジメント

コラムカテゴリ:法律関連

先日の夜、息子が翌日の学校の準備をしている時の出来事です。

「ジャージのズボン、どこにある?」
「洗濯したら、いつものところに片づけてるはずだけど」
「それが無いねん。どこにあるん?」
ということで、二人で心当たりを探しました。

でも、なぜか見つからず・・・、イライラし始めた息子。

「お母さんが、決まった場所に片づけないからこんなことになるんや」
と、責める発言。
その言葉を聞きイラっときた私は、まず6秒。大きく深呼吸をしてやり過ごしました。

その姿をみていた息子は、イライラを加速させ、
「明日、あのジャージがなかったら困るんだけど。なんでちゃんと片づけてくれへんの」
と、八つ当たり的な発言。

この日は、出張帰りで、体力的にも疲れていた私。
思わず、「自分がどこかに置いてきたのでは?他人のせいにせず、よく考えてみなさい!」と、キツイ口調で答えました。

すると、息子はドアをバタンムカムカと強くしめ、怒った顔で自分の部屋へ。
そのまま、会話することなく、翌朝を迎えました。

朝起きてきた息子は、昨晩の出来事を引きずって、おはようの挨拶もなし。
そこで、私の方から「昨夜は、お母さんも言い方が悪かったね。ごめんね。」と声をかけました。
すると、息子は間髪入れず「僕も悪かった。今日、学校に忘れてないか探してみる」とのこと。

怒りは本来リクエスト。
「何をどうしてほしいのか」を「具体的」に伝えることが大切です。
そして、つい感情的になってしまい、自分のイライラした感情をぶつけてしまうことがあります。
でも、「感情をぶつける」のではなく、「感情を伝える」ことが大切なのです。

「お母さんは、決めつけられて困っている。お母さんのことを責めるのではなく、なにか見つけるための良い方法がないか、一緒に考えよう。」
そんな風に言えるとよかったのですが、私もまだまだ成長途中。



ですが、翌朝すぐに言い方がキツかったことを謝ったことで、お互いモヤモヤした気持ちをひきずらず、関係を改善することができました。

息子にも、自分の言動を反省するなら、すぐに素直に謝る。
そんな大人になってほしいと思っています。

その為には、身近な大人が、まずは率先して示す必要があると感じています。

この記事を書いたプロ

谷川由紀

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谷川由紀(高松太田社労士事務所)

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