201【FP】6,800万円は即決。でも43,000円は悩む・・・

竹下昌成

竹下昌成

テーマ:FP セミナー 選び方


201【FP】6,800万円は即決。でも43,000円は悩む・・・

2026年3月。

京都・祇園に帝国ホテル京都がオープンしました。

歴史ある弥栄会館を保存・改修したホテルです。

15年来、お世話になっている方が勤務されています。

その方から、

帝国ホテルのマッサージを勧めていただきました。

料金は43,000円。

正直、

「高い。」

そう思いました。

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投資物件なら資料だけで即決します。

最近の6,800万円の物件もそうです。

一方で、

43,000円のマッサージは、

何日も悩みました。


---

現在、

不動産の総資産は約9億円。

借入は約3.3億円。

純資産は約5.7億円。

家賃年収は約5,000万円。

それでも、

43,000円という数字のインパクトがすごい・・・。

ちょうどこの家賃の部屋もあります。

子供と食事に二回行けます。

旅行にも行けます。

43,000円を見るたびに、

他の使い道ばかり浮かびました。

平たく言えば、

ビンボー症です(笑)。

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でも、自分では考えもしない使い道だし、

「人生で一回くらい。」

そう考え始めた瞬間から、

頭の中では逆の会議が始まりました。

コラム200回の記念だから。

あと2か月で55歳だから。

銀行時代の同期は今年定年退職。

法人決算も見通しが立った。

今月の記事監修料でちょうど払える。

妻は東京へ娘に会いに行く。

「好きなものでも食べておいで。」

そう言って3万円渡しました。

今日は一人。

50肩や腰痛も、

少しは楽になるかもしれない。

・・・

気付けば、

「行かない理由」ではなく、

「行く理由」を集めていました。

人間とは、

本当に都合の良いものです。

---

帝国ホテルまでは、

阪急電車で片道約1時間半。

車窓を眺めながら、

43,000円のことばかり考えていました。

前日は早めに寝ました。

昼食は祇園で鳥南蛮そば。

消化も考えて、

万全の態勢です。



---

まずは、1時間

お風呂とサウナです。

利用者は私一人。

貸切でした。

サウナは90℃弱。

木の香り。

重いバスローブ。

常温の紙パックのミネラルウォーター。

「この時間だけで43,000円と思えばいい。」

また、

自分を納得させていました。

---

その後、

施術室で90分

神楽鈴が鳴らされ非日常へとワープします。

チャリン、チャリン。

鈴ってこんな音だったっけ!?

それでも、その音を境に、

43,000円という数字が、

少しだけ頭から離れました。

---

施術が終わると、

リラックスルームです。

館内は無音。

ここだけアルファ波の音楽が流れています。

京都のお茶。

二週間かけて作る金平糖。

「どうぞ、ごゆっくり。」

そう言われましたが、

どうしたらいいんだろう!?

ボリボリボリ

うん、おいしい。


これくらい居たら「リラックスした」と思われるだろう、と

頃合いを見て数分で立ち上がりました。

目的は終わりました。

すでに帰りに「唐揚げを何個買うか」で頭いっぱいです。


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余韻もそこそこに

玄関を出ると、

大きなベンツが止まりました。

アロハシャツ姿の老夫婦が降りてきます。

「夕べのシャンパン・・・」

そんな言葉が聞こえた気がしました。

・・・

たぶん聞き間違いです(笑)。

その先には八坂神社。

でも、当然、私は寄りません。

そのまま阪急電車に乗りました。

---

帰りも約1時間半。

行きとは違います。

考えていたのは、

「43,000円を払う理由。」

ではありません。

「43,000円で何を買ったのか。」

でした。

---

帝国ホテルは素晴らしい場所でした。

でも、

私が一番価値を感じたのは、

豪華さではありませんでした。

静かさでした。

同時に、いくら豪華でも「借り物」だとも感じました。

帝国ホテルのロビーでデザインされた庭を眺めながら

自分の福岡の58平米のセカンドハウスと対比させていました。


そこにある庭も、

建物も、

家具も、

ステキです。おしゃれです。高いんでしょう。

でも、すべて借り物です。

一方、

福岡の58㎡のセカンドハウスは小さい。

でも、

好きな家具。

好きなコーヒー。

好きな映像。

すべて自分で選んだものです。

今の私にとっては、帝国ホテル以上に価値がある、

改めて、そんなことを考えました。

---

若い頃は、

どう稼ぐか。

どう増やすか。

そればかり考えていました。

55歳が近づいた今、

考えるのは、

どう使うかです。

6,800万円の物件を買う時は、

収益も、

出口も、

融資も考えます。

判断基準があります。

でも、

43,000円のマッサージには、

利回りもありません。

売却もできません。

だから、

悩みました。

お金の問題ではありません。

価値の問題です。

---

43,000円で買ったのは、

マッサージではありませんでした。

55歳を前に、

自分が何に価値を感じる人間なのか。

それを確認する時間でした。

・・・

**まだ帝国ホテルに泊まる勇気はありません。**


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