197【ライフプラン】20年後、何歳ですか? 55歳FIRE大家FPのライフプラン論

竹下昌成

竹下昌成

テーマ:ライフプラン・老後


197【ライフプラン】20年後、何歳ですか? 55歳FIRE大家FPのライフプラン論

ライフプラン相談を受けていると、

老後資金はいくら必要ですか?

NISAはやった方が良いですか?

iDeCoは必要ですか?

年金だけで生活できますか?

という質問を受けます。

もちろん、

どれも大切です。

しかし、

私はもっと簡単な質問をします。

20年後、

何歳ですか?

55歳なら75歳です。

65歳なら85歳です。

35歳なら55歳です。

計算機もいりません。

しかし、

意外と考えていない人は多いと思っています。

---

■ ライフプランは未来予想ではありません

私はライフプランが好きです。

ただし、

未来を当てるためではありません。

未来は分かりません。

病気もあります。

介護もあります。

転職もあります。

離婚もあります。

災害もあります。

人生は予定通りには進きません。

だから私は、

ライフプランを未来予想図とは考えていません。

未来の自分が困らない確率を上げる作業だと思っています。

---

■ 「なんとかなる」は嫌いな言葉です

私は、

「なんとかなる」

という言葉があまり好きではありません。

同じように、

「明けない夜はない」

「やまない雨はない」

という言葉も好きではありません。

もちろん、

人を励ます言葉だということは分かっています。

しかし、

現実には、

夜を越せない人もいるでしょう。

雨で流される人もいるかもしれません。

だから私は、

精神論よりも準備を重視しています。

スポーツなら練習します。

試験なら勉強します。

良い結果を出したいなら、

事前に準備をします。

人生も同じだと思っています。

未来は分かりません。

しかし、

確率を上げることはできます。

手元資金。

健康。

家族との関係。

住まい。

収入源。

相続の準備。

そうしたものを少しずつ積み上げる。

私は、

それがライフプランだと思っています。

---

■ 時間は味方になることもあります

一方で、私は「日にち薬」という言葉は好きです。

時間が解決してくれることもあるからです。

失恋。

仕事の失敗。

人間関係。

時間が経つことで、

気持ちが整理されることもあります。

ケガや病気も同じです。

病院に行かなくても、

タダで治ることがあります(笑)。



ただ、時間が解決してくれないこともあります。

先ほどの「夜」や「雨」は、

大けがや命に関わる病気と言い換えることもできるでしょう。

大けがをしたらどうでしょうか。

命に関わる病気はどうでしょうか。

残念ながら、

日にち薬では治らないこともあります。

だから私は、

時間は万能だとは思っていません。

しかし、

時間は味方になることがあります。

私は昔から、

時間と借入を味方にすることを考えてきました。

理由は単純です。

本来、

緩やかなインフレが続く状態が正常な経済とされているからです。

これは今のインフレ局面だけの話ではありません。

私は20年後、

30年後の経済もその前提で考えています。

だから、

不動産投資も。

住宅ローンも。

インデックス投資も。

根っこは同じです。

時間を味方にする。

インフレを味方にする。

借入を味方にする。

私は人生も投資も、

「日にち薬の範疇」で考えるようにしています。

---

■ 25年後は80歳でした

2026年6月、

私は25年の借入契約をしました。

契約書にサインしながら、

ふと計算しました。

25年後、

私は80歳です。

少し切ない気持ちになりました。

残り時間が短くなっていることを実感したからです。

一方で、

私は1999年に住宅ローンを組みました。

30年ローンです。

当時は、

30年なんて想像もできませんでした。

しかし、

2029年で完済です。

あと3年です。

振り返ると、

本当にあっという間でした。

ちなみに、

現在の借入残高は約3.3億円です。

累計借入額は10億円ちょい。

若い頃は、

こんなに実印を使う人生になるとは思っていませんでした(笑)。

「大ケガしそう・・・。」

そう思われるかもしれません。

しかし、

私自身は「日にち薬」の範疇で組み立てているつもりです。

---

■ 私はライフプランを作りません

意外に思われるかもしれませんが、

私はライフプランを作りません。

もちろん、

希望される方には、

金融機関などが提供しているライフプラン作成ツールを利用してみることをおすすめしています。

ただし、

私はライフプラン表は参考程度で良いと思っています。

理由は簡単です。

分からないからです。

30年後の収入。

30年後の支出。

30年後の物価。

30年後の年金制度。

そんなものは分かりません。

月1万円違えば、

30年で360万円です。

月3万円違えば、

1,000万円を超えます。

そもそもお金の価値もわかりません。

そう考えると、そこまで細かく予想することに、

私はあまり意味を感じていません。

そして正直に言うと、

そんな他人のミクロな作業までやっていられません(笑)。

本来、

自分の人生に一番詳しくあるべきなのは本人です。

私は、

30年後を正確に予想するよりも、

月次で確認しながら少しずつ修正する方が現実的だと思っています。

---

■ 人生のピークはいつですか?

私は60代を人生のピークにしたいと思っています。

収入のピークではありません。

やりたいことをやる時期です。

お金がないとできないことがあります。

時間がないとできないことがあります。

健康がないとできないことがあります。

一人ではできないこともあります。

だから私は、

人生のピークを考えることもライフプランだと思っています。

---

■ 55歳だから考えること

私は今年55歳です。

社会人になって33年になります。

銀行の同期には定年退職する人も出てきました。

一般企業でも役職定年を迎える年齢です。

65歳まで働ける会社でも、

あと10年です。

一方で、

人生はあと30年くらいあるとも思っています。

若い頃は、

30年後なんて遠い未来でした。

しかし今は違います。

30年という時間の長さも、

短さも分かるようになりました。

だから私は、

人生のピークをいつにするのか。

何をやりたいのか。

何を残したいのか。

そんなことを考えるようになりました。

これは55歳だから書ける話なのかもしれません。

---

■ 「やっておけばよかった」は嫌いです

私は今でも実家の農作業を手伝います。

もちろん、

猫の手程度です。

理由は単純です。

将来、

「手伝っておけばよかった」

と思う可能性があるからです。

同じように、

「会っておけばよかった」

「話しておけばよかった」

「やっておけばよかった」

という後悔も減らしたいと思っています。

そう思う可能性があるなら、

先にやっておく。

私はその方が好きです。

---

■ Die With Zeroと相続

私は「Die With Zero」という本も好きです。

ただし、

全部使い切るつもりもありません。

私はお金を残したいのではありません。

選択肢を残したいのです。

私は、

イチからとゼロからは違うと思っています。

投資もそうです。

運用もそうです。

一番大変なのは、

実はタネ銭を作ることです。

先代からの資産がある人生と、

ゼロから自分で築く人生では、

選択肢が変わります。

もちろん、

どちらが偉いという話ではありません。

ただ、

スタート地点は違います。

例えば自宅です。

「ウチには資産なんて関係ない」

と思われるかもしれません。

しかし、

自宅くらいなら残せるかもしれません。

先代から自宅を引き継ぐ人生と、

ゼロから住宅ローンを組んで購入する人生では、

やはり選択肢が変わります。

住宅ローンを組む時に、

少しだけ次の世代のことを考えてみる。

私はそれもライフプランだと思っています。

---

■ 私のライフプランは200年単位です

実は私自身のライフプランは、

20年や30年ではありません。

200年単位です。

もちろん、

200年後のことなど分かりません。

しかし、

私は没後100年くらいまでは考えています。

人生を支配したいわけではありません。

選択肢を残したいだけです。

そして、

少しロマンのある話をすると、

孫の孫が私の動画を見る。

そんなことを想像する時があります。

---

■ ライフプランは「日にち薬の範疇」

一方で、

私はハードボイルドにも惹かれます。

「昨日何を食べた?」

「そんな昔のことは忘れた」

「明日何を食べる?」

「そんな未来の話は分からない」

そんな世界です。

実際、

明日のことすら分かりません。

200年後のことなど、

なおさら分かりません。

だから私は、

200年単位で考えながら、

目の前の一日も大切にしたいと思っています。

人生にはリスクがあります。

チャレンジすれば傷つくこともあります。

投資もそうです。

不動産もそうです。

人生もそうです。

しかし、

多少の傷なら時間が治してくれます。

私はそのくらいのチャレンジはした方が良いと思っています。

人生も。

投資も。

不動産も。

私は「日にち薬の範疇」で考えるようにしています。

そして毎日を丁寧に過ごしていきたい、

「無いものねだり」ではなく「足るを知る」ようになりたいと考えています。


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