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【金融知識】完全独立型FPの解説動画8分「FPとセミナーの選び方」

2023年1月6日 公開 / 2024年2月6日更新

テーマ:FP セミナー 選び方

コラムカテゴリ:お金・保険




                              2022年3月25日
FPとセミナーの選び方
                               竹下昌成

【1】FP
 「FP(ファイナンシャルプランナー)」って言葉も認知度が高まってきました。すると、どう選べばいいのかわからない方も多いのではないでしょうか?

種類と選び方などお伝えしておきます。

種類は「収入源」によって5種類に大別されます。

1.会社型
2.保険型
3.不動産型
4.金融商品型
5.独立型

そもそもFPについて。
FPはそれだけで食べていける資格ではないのが現況です。FP資格は日本FP協会のCFP・AFP、国家資格の2級・1級、そのほか任意団体のFPなど入り混じっています。ひどい場合はFP3級でもFPと名乗ってたりします。
FPの研修などに行くとビックリしますが、個性的な人たちが目立ちます。能力的にもサラリーマンとして成功した人たちばかりではありませんし、経済的にも豊かな人たちばかりではありません。
要は知識の幅も経験の度合もピンキリだということです。
そのうえで分類を見ていきます。

1.会社型
 会社に属しているサラリーマンFPです。業務上必要だから取得したり、資格手当や昇格要件で必要だから取得したりしています。その会社の業務によって収益を得ます。業務は次の2から5のどれかがほとんどです。
2.保険型
 いわゆる保険代理店です。その職員や個人がFPというだけ、FPという看板で集客しているだけです。生命保険や損害保険の販売手数料が収益です。一時期、街の保険販売店が販売手数料の良い商品を多く勧める、とニュースになりました。ライフプランの不足分を保険だけで解決しがちです。
3.不動産型
 宅建業、不動産屋さんです。FPは集客の手段です。不動産を販売、または仲介手数料が収益です。通常の不動産屋さんと特に変わりはないですが保険までワンセットで取扱うことが多いです。稀に、自称コンサルFPが自分の不動産を高値で売りつけるケースなどありますので注意が必要です。
4.金融商品型
 投資金融商品を販売します。IFAなんて呼ばれていますが少しマニアックな金融商品の販売手数料が収益です。少しまとまったお金がある相談者などはターゲットになりやすいです。
5.独立型
 相談料や講師料、記事の執筆監修料が収益です。保険や不動産のような商品は直接販売されることはありません。副業、ボランティア感覚や定年退職後のセカンドキャリアなどが多いです。知識や経験が偏っていたり乏しかったり。人間性にも要注意です。

 どれか単体の収益だったり、組み合わせで成立しています。

見分け方ですが、会社名を見ればだいたいは分かりますね。よく分からない場合は最初に確認しておきましょう。
別に収益を上げていることは問題ではありません。
「対価として相応か」、「相談者が仕組みを認識してるのか」、だと思います。
 僕自身は独立型をうたっています。大家業が収入のほとんどなので相談業務はボランティアです。将来的には相談料1時間3万円くらいでやっていきたいところですが当面は名前を売り続けて「良いFPには相応のカネを払う」という文化が醸成されることを祈っています。


【2】セミナー

 IT機器の進歩で誰もが気軽に情報発信ができる世の中になりました。特にコロナで将来不安が増大しセミナー花盛りです。しかし、玉石混合、いろんなものが混じっています。
注意しながら情報を選択してほしいと思います。

僕は専門が不動産ですので不動産投資セミナーの見分け方について例示しておきます。

1.会社のポイント
①紹介が多いか
②自分が話を聞いて楽しいか
③しつこくないか
④客観的な事実と相違していないか
⑤悪い評判はないか
⑥セミナー参加を高額商品券などで釣っていないか

ネットで情報を集め、別の不動産会社や金融機関、既存の顧客、外部の専門家に評判や意見を訊いてみましょう。セミナーがあれば勇気を出して参加してみましょう。
「百聞は一見にしかず」、セミナーもいくつか聞き比べてみましょう。
そして、大事なのは「キチンと断る」ことです。話を聞く前にしつこくしないか確認のうえ、付き合いたくないと感じたらキッバリと自分の意思表示をしましょう。
念のためメモやボイスレコーダーなど記録しておくことをオススメします

2.講師のポイント
 ポイントを判断するうえで必要なので「資産」「収入」「所得」「CF」について簡単に説明しておきます。
・純資産=総資産-総負債
 総資産だけ大きくても負債が大きければ正味の資産は小さいですね。
総資産だけに惑わされないように。
・CF(キャッシュフロー)=総収入-総支出
所得よりもCFを重視します。投資は経営です。見かけの所得よりもカネが回ることが重要です。キャッシュフローと所得について改めて違いをおさえておきます。
・減価償却は含まず
・借入返済 元金、利息 含む
*所得=総収入-経費
・減価償却含む 借入利息含む
・借入返済 元金含まず

 要は家賃がいくら大きくても実際はしんどいんじゃないの?ってことです。

①自社の営業マンか否か
・2室所有しているだけの自社の営業マンがコンサルタントと称して講師
・月30万のCFでFIREなどとうたう
②物件所有の有無 
・FPや税理士でも物件所有していない講師
③収入面だけを強調していないか
・家賃収入だけ強調、CFや所得に触れない講師
④現在進行形かどうか
・金融情勢や価格などの変化に触れず過去の成功体験だけを語る講師

当然、講師は不動産会社からの依頼で話をしています。考慮しつつ受講しましょう。

いろんセミナーやセミナー広告を見ます。僕よりも規模の小さい講師がほとんでです。その会社との縁であったり、講師料が大事な収入源になっている、そんな風に見ています。
 ただし、規模が小さいのが問題だとは思いません。これからの展望を持ってるかが大事だと思っています。今はビンボーでも将来の成功に向かっているか、ですね。



*FPとセミナーの選び方のついてお伝えしました。「こんな見方もあるんだー」というくらいで参考になれば幸いです。FPを選ぶとともに勉強し、自分自身で判断・選択ができるようにしていきましょう。

この記事を書いたプロ

竹下昌成

不動産投資の経験豊富なお金のプロ

竹下昌成(竹下FP事務所)

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