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筋トレ以前に、姿勢改善トレーニングが多くの人に必要な理由。

八巻稔秀

八巻稔秀

テーマ:姿勢改善・カラダ改善入門

こんにちは、姿勢トレーナーの八巻です。

今年も姿勢トレーナーとして活動を始めさせていただきましたが、
あらためて姿勢トレーニングの意義を皆さまにお伝え出来ればと思います。
今回は、noteに投稿した先日の記事を抜粋して当コラムでもご紹介します。


私が姿勢改善トレーニングを推奨する理由



パーソナルトレーナー・インストラクターの仕事を始めて17年になります。
当初から、いわゆる世間でいう一般的なパーソナルトレーナーというと、
「筋トレインストラクター」的な意味合いが強く、
いわゆる筋トレやフィジカルを鍛え、
ストレッチを使いケアするという形のトレーナーさんかと思います。



対して、私の場合は、
もちろん上記のような事も出来ますが、私は

  • 「正しい姿勢」をつくること
  • 「正しいカラダの使い方」に直すこと



を主な目的にしたトレーニング指導を行っております。
姿勢改善や、歩き方・走り方をはじめとする身体動作そのものを改善します。



トレーニングやストレッチは行うのですが、
筋肉を鍛える事が第一の目的ではありません。




私がそれらを行う目的・クライアントの皆さんにやっていただく目的は、
「カラダの各関節の正しい動かし方を身につける」
「骨格を正しく配置出来るようカラダの感覚を身につける」
といったところです。

筋トレ・ストレッチをする前に、やる事がある。



なぜ、私がそういった事を指導の主な目的にしているかと言いますと、

単純に筋トレやストレッチをするだけでは、 多くの方の体に関するお困りごとを上手く改善出来ないと感じたから
です。


例えば「最近膝が痛い」とご相談を受ける事も多いのですが、
そのご相談をされる方はたくさん歩いているとか、
スポーツを勤しんでいるとか、積極的な活動をされている方がほとんどです。

よく、「膝が痛いんです→膝の筋肉を鍛えましょう」 
というのがセットになりがちですが、

そういう方たちというのは、
そもそも膝まわりを支える位の充分な筋力はあるんですね。

そういう人にその改善目的で筋トレをしても、治らないのは明白です。


「膝が痛い」は、いつもしている”間違った”動作のせい。




じゃあ、何で膝が痛くなるんだろう?というのを
別の角度から調べていくと、

  • 「膝が痛くなるような歩き方」
  • 「膝に負担がかかってしまうような動作システム」


になっている事が原因だとわかってきました。

痛くなるような歩き方・負担がかかるシステムと言ってもわかりづらいでしょうから、もう少し簡潔に言いますと、

体の関節に動きの悪いところがあったり、
前後左右に体がゆがんでいたりして、
体の特定部位に負担がかかるような動作や姿勢になってしまっているから、
だんだんそこが痛くなってくるのだという考え方です。

人間は脊椎動物。関節が正しく動くかが、
正しい姿勢や動作が出来るかのポイント



例えば、子供の頃、マットで前転やブリッジが出来ていたけど、
大人になって時間が経った今は出来ないという方も多いでしょう。
(子供の頃から上手く動かせない人もいますが)

これは「背骨」を丸めたり反ったりが上手く出来なくなってしまったからなんですね。関節の機能低下が起こっているんです。



背骨は24個の骨が積まれて出来ていて、関節の連続なんですね。
この関節がそれぞれきちんと機能出来ていれば、
体を丸める事も反らす事も問題なく出来ますが、
その一部が上手く丸まらなかったり反らなかったりすると、
全体として背骨は上手く機能しません。
(腰を反ったままの反り腰や、肩が丸まったままの巻き肩も背骨の機能低下が原因と私は考えています)

同様に股関節や肩関節など、体には関節が各所にあり、
その機能が低下していたり動きに無理があると、
その個所や周辺からトラブルが出てくるんですね。

なので、その動作を無理の無い正しい動作に修正し、
その動作を体が覚えるために、反復トレーニングをする訳です。
筋肉が硬い場合は、動くようにストレッチをする必要があるでしょう。

正しい動作が身につけば、筋トレの質は必然的に上がる。



関節が正しく動かせれば筋肉はその通りに動きますから、
バランスのいい筋肉になっていきます。

(例えば太ももの前側が後ろ側に比べて太い人は、
動作のシステムが太ももの前側を多く使ってしまう状態なので、
そのまま筋トレをすると、より太ももの前が太くなるだけ。
前側と後ろ側をバランスよく使えるように、動作のシステムを変える必要がある)

正しい姿勢とは?

自分のガイコツを正しく積み上げること。


という事でお話してきましたが、
では姿勢を整えるとはどういう事なんだ?というところに行くと、
要は「自分のガイコツを正しく積む事」になります。

それを正しくつくるためには、
正しい姿勢とは何?という基本的な知識から入り、
背骨をはじめとする全身の関節を正しく機能させる訓練が要るのです。
そこに眼のいったトレーニング・ストレッチが必要という事になります。


姿勢を改善すると、見た目の若さ・美しさが増すだけでなく、
逆に姿勢が良くない事が体の機能を制限し、
知らずに負担をかけてしまっているところの負担を軽減する事になるので、
正しい姿勢や動きを体が覚えてきたとき、きっとそのストレスは減ってくることでしょう。

目的にあったトレーニングをして、
目的通りの健康な体を目指しましょう。

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八巻稔秀
専門家

八巻稔秀(スポーツトレーナー)

TYカラダ調整セラピー

独自のエクササイズ「カラダ調整体操」をベースに、体のゆがみを本来の形に整え、正しい姿勢や動作へ導くトレーニングメニューを提供。スポーツイベントや出張指導で、生き生きとした日常を応援します。

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