女性はベンチプレス何キロくらい挙がる? 女性の筋力トレーニングで気をつけるところとは?
こんにちは、姿勢トレーナーの八巻です。
前回から、スポーツパフォーマンスアップと姿勢についての記事をスタートしました。
https://mbp-japan.com/tokyo/karadachosei/column/5144231/
今回は、その前提となる、正しい姿勢とは何?という事で、やっていきましょう。
今回も、以前当方が監修をさせていただいた記事を元にすすめていきます。
正しい姿勢が身につく事による、
スポーツ上達へのメリットとは?
両足の上に、重心がしっかりおさまる。
スキーを教わる時に「体が足の真上に来るように」とよく言われます。
そうするのは、スキーをコントロールするために、重心が足の上にある必要があるからです。
そうしないと、スキーに力が充分に伝えられず、板が動いてくれないのです。
しかしそのように言われてもなかなか上手く出来ない・
滑っているうちにお尻が落ちてきてしまう・というケースも多いでしょう。
そんな人は、普段からお尻が下がってしまうような姿勢をしているのかもしれません。
そういう人がスキーの時にだけ、姿勢を直そうとしても、普段の姿勢に戻ってしまうのは当然ともいえます。
他のスポーツでも一緒です。構えの形が良くないなど、
競技時の姿勢が気になるなら、まずは普段の姿勢から改善をしていきましょう。
正しい姿勢とは?
頭から足まで、骨格が正しく積みあがった状態。
体の文字通り「骨格」を担う背骨は、いわゆるS字カーブをしていて、
その湾曲が崩れると全体の骨格バランスが崩れて「不良姿勢」になっていきます。
「正しい姿勢をつくる」とは、正しく骨格を積み上げる作業とも言え、
正しく骨格を積み上げての体の感覚や、
どのようにしてそれを行えばいいのかという事を覚えていく事が欠かせません。
正しく積みあがっていない状態が、下のAのイラストの右2つです。
これをブロックで表現してみます。
正しい姿勢の時には、ブロックがきちんと積まれているような状態です。
きちんと真下に重さがかかるので、倒れにくいですが、
対して不良姿勢の時は、ブロックがきちんと積まれていないので、
横へ落ちてしまいそうな感じです。
動くと腰が反り過ぎたり、お尻がすぐ落ちてしまう人は、
右の二つの姿勢になっているかもしれません。
スポーツ上達のために、すぐに姿勢改善に取り組みましょう。
左右の”ゆがみ”も、スポーツパフォーマンスに影響する。
次に、下のイラストをご覧ください。
右側は左の方に体が曲がっていますね。
こういうゆがみがあると、左右の足への力のかかり方に影響が出てきます。
スキーの場合、それだと左右のターンに差が出てしまう事が想像出来ます。
左右のアンバランスを、姿勢をきちんと見直す事で修正すると、
苦手な側のターンも、改善がみられてくる事が期待できます。
以上月刊スキーグラフィック2013年8月号記事より抜粋し、加筆修正
他の競技では、競技の動作によってこういうゆがみが出てくる事が多くあります。
片方向に投げる・振るような動作がある野球やゴルフなどの競技や、
常に左回りで走るトラック種目でも生じるでしょう。
それをそのままにしておくと、パフォーマンスも落ちてくる恐れもありますが、
故障・障害のリスクが上がってきてしまいます。
姿勢改善に一番必要な事とは、
「自分がどういう姿勢なのか」を知ること
そこで実際にゆがみを改善することも大事ですが、
大事なのは「自分の体が常にどうゆがみやすいのか」を把握しておく事です。
そうすれば、自分自身で崩れてしまう前に修正が出来ます。
でも、自身だと感覚だけが頼りなので、元の感覚の方に戻ってしまいがち。
なので、正しい姿勢の感覚をつかむまでは、
客観的にチェックするトレーナーのような存在が必要と言えます。
今回はここまで。
次回もお楽しみに。