よくわかる、肩こり発生のメカニズム その3
こんにちは、姿勢トレーナーの八巻です。
前回、ストレートネックについてのお話をさせていただき、
その原因として、「腰折れ」があるという事をお話しました。
前回記事:ストレートネックの対処改善法。改善ポイントは”腰折れ”の修正
前回は腰折れの簡単な対処法となるストレッチまでお伝えしましたが、
そもそも、なぜ腰折れが起こるのでしょう?
腰折れの原因① 腰回りが縮むから
まず、腰が折れてしまう原因として、
立ったり座ったりしていて、お腹や腰のあたりなど、
体幹部がつぶされた姿勢になってしまう事にあります。
座っている場合は背中が丸まる事が多いですが、
立っている場合は、重い肩甲骨がある背中が下に落ち、
お腹が前に出るような姿勢に段々なってきがちです。
するとそれでもう腰折れ(反り腰)に近い姿勢になります。
なのでこの姿勢を修正するには、縮んだお腹・腰回りを上へ引き延ばさないといけません。
腰折れの原因② 股関節や胸回りが硬いと、お腹が出る。
座っていると、背中が丸まってきます。
この時、先ほど挙げたお腹・腰だけでなく、
股関節の前側や、胸回りの筋肉も縮んで硬くなります。
それらが硬いまま立ち上がると、真っすぐきれいに立つ事が難しくなります。
脚も後ろに運びづらくなるので、お腹を前へ出すような歩き方になってしまい、
それが「腰折れ」につながってしまいます。
腰痛改善には、”腰を立てる筋肉”を鍛えよう!
よく言う「反り腰」の多くは、「腰折れ」の状態であると言ってもいいでしょう。
その腰折れの状態をつくらないようにするには、
地面に近づいてきてしまった胸や頭を、上へ引きあげる意識が必要です。
筋肉を鍛えろとよく言いますが、
その時鍛えるのは、腹筋エクササイズやバックエクステンションのような背筋エクササイズのような類のものではありません。
それらをやると逆に悪化する可能性もあります。
ではなく、上へ細長く引っ張って骨盤とろっ骨の距離を遠く保つ筋力が必要です。
腰・背中伸ばしのエクササイズ
前回ご紹介したエクササイズを発展させたものになりますが、
ひとつご紹介しておきましょう。
まずはいわゆる「お腹まわり」の部分を上へ縦長にするようにゆっくり引き伸ばします。
骨盤とろっ骨の間を遠ざけるようにしていきます。
さらに、肩甲骨まわりを上へ引き上げるようにしてみましょう。
こうすると、背中や腰が伸びると感じる方も多いと思います。
これは逆に背中が普段「落ちている」証拠ですので、
上へ引き伸ばして体を持ち上げる意識をつけるようにしましょう。
という訳で、前回のストレートネックから引き続き、
折れた腰を戻す腰伸ばしのところまでご紹介しました。
もちろん前回のストレートネックとも大きく関わっていますので、
頸こり・腰の張りにお悩みの方は試してみてください。
今回は以上になります。
最後までありがとうございました。