スクワット・中腰姿勢を改善する、ストレッチをしてみよう。
こんにちは、姿勢トレーナーの八巻です。
姿勢を通じて体のトラブル・スポーツパフォーマンスの根本を探り、
改善に導くパーソナルトレーニングを提供しております。
今回は久々に野球の話題を簡単に。
村上選手の不振と、大谷選手の好調の要因は?
私は高校時代からのスワローズ党で、
それこそ野村克也監督が就任する前の弱小時代からのファンなので、
今年の低迷もある程度慣れっこです。
そんな今年のスワローズの低迷を象徴するのが、
昨年56本塁打を放ち、三冠王にも輝いた村上宗隆選手の不振です。
昨年あれだけ打てていたのが、
なぜ今年は不振なのでしょうか?
対して、メジャーリーグで二刀流で活躍する大谷翔平選手は今年も絶好調です。
特に打つ方ではホームランリーグトップを独走中です。
共にWBCでも戦ったこの2人の明暗は、
どこにあるのでしょう?
体が移動をするときに生じる力を使えているかどうか。
野球の技術については専門外なので分かりませんが、
「動作」という観点からみると、今年の2人は対照的だと感じます。
その違いは、体が移動する時に生じる力を、
上手く利用出来ているかどうかです。
二人とも左バッターなので、ピッチャー側が右足になります。
大谷選手のスイングは、
左足から右足の方に体が移動をしながらスイング動作に入るのですが、
その際に骨盤が左側からピッチャー方向に向きを変えていきます。
その後に上半身が回ってきて、
バットが鞭のように遅れて出てくるのです。
このように出てきたバットにはより大きなエネルギーが生じるので飛距離が出るのです。
対して今年の村上選手のスイングです。
同じく左足から右足に移動をするとき、
村上選手は大谷選手より元々そのスタンスが大きいのですが、この右足を着いた時に、
体がピッチャー方向に進む力を、今年は
右足が止めてしまっているように見えます。
体が止まってしまうと、腕はそこから出てきませんので、手打ちにせざるを得なくなります。
すると、もちろん力も弱くなりますし、
手打ちだとヘッドが先に出てしまうので、引っ掛けて凡打になりやすくなると思います。
ひとまず文章のみでの簡単な解説ですが、
野球のバッティングフォーム・ピッチングフォームはもちろん、
ゴルフのスイングなどにおいても、
体が移動する時に生じるエネルギーをうまく使えると、
より大きな力を生むことが出来、速いボール・強いボールになります。
球速を上げる・飛距離を上げるという課題に取り組む時、
多くの人は筋力を上げる事をしようとしますが、
筋力トレーニングで得られる効果は、
むしろ筋量アップによる体重増で
体が移動をするときに生じるエネルギーが増すからではないかと思います。
(太っている人と痩せている人、突進してぶつかってきたら太っている人の方が威力ありますよね)
ダルビッシュ投手や大谷選手が筋トレをして体が大きくなり、
ダルビッシュ投手は球速がアップしましたよね。
筋力アップによってもいくらか球速は上がるでしょうが、
二人クラスになると、元々筋力以外のエネルギーをうまく使っていて、
そこにウェイトアップが加わってそのエネルギーが増したのだと思います。
村上選手は昨年は、体をうまく回転させて力強いスイングをしていましたが、
今年はそのバランスが少し崩れてしまっているのだと思います。
その少しの違いを修正するのが難しいのでしょうが、
また昨年のような無双状態を期待したいものです。