ウェイトトレーニングをすれば、ダルビッシュのようになれるか?~WEB記事をみての考察~
こんにちは。
今回は、スポーツ競技力アップに必要な体の動かし方についてお話しましょう。
前回の記事でも触れましたが、
https://mbp-japan.com/tokyo/karadachosei/column/5069620/
スポーツパフォーマンスをアップするためには、
あこがれのトップアスリートに少しでも近づくには、
一流の選手の体の動かし方を真似る事が一番の方法だと思います。
筋力アップでも少しは上がるかと思いますが、
効果としてはそれほど大きなものにはならない事も多く、
逆に動作バランスが崩れる可能性もはらんでいます。
ですから、スポーツやダンスでパフォーマンスを大きくアップさせたいのであれば、
一流選手が競技動作をする際に、どのように体を駆使しているのか、
その動きを調べて自分の動きに取り入れればいいのではと思います。
投球動作編:一流の投手は腕を振る動作の起点が、体幹である。
前回野球の話題を出したので、野球の投球動作で一流選手の動作を考察してみましょう。
ソフトバンクホークスの和田投手です。
プロ通算138勝、40歳の今季も8勝を挙げています。
先日優勝を決めたゲームに先発したのをテレビで観ましたが、
そのストレートの伸び・威力はテレビでもはっきりわかるものでした。
そんな和田投手のピッチングを見てみましょう。
まず、左足にしっかり乗り片足で立ちます。
ここからベース方向へと体が移動していきます。
体がベース方向に動いていきながら、
ボールを握っている腕は進行方向とは逆に遠ざかっているように見えます。
でもこの動作を和田投手は腕を後に伸ばして行っているわけではなく、
体をホーム方向へ移動する事で腕を体から若干遠ざけています。
(ボールの位置がプレートより後になる瞬間がありません)
和田投手はそもそもテークバックが小さい投手ですが、
腕が後に大きく伸びているように見える阪神・藤川投手の場合でも、
ボールはやはりプレートより後に行く事は無く、
体が大きく進んであの形になっていることがわかります。
速い球を投げるコツ:
腕を振る事より、大きく体を移動させる事を意識しよう
そこから右脚と体幹が大きく移動します。
速い球を投げる要素の一つとして、物体(体)が移動する際に起こる力の強さがあります。
移動の距離が長く、高さもあればそれだけ大きなエネルギーは生じやすくなります。
(物体の質量も関係します。ダルビッシュの球速が上がったのは体重増の要因が大きいと思います)
そして右足が着地すると、前への移動にブレーキがかかるので、
その反動で腕が出てくるのです。
肩に負担をかけずに、強い球を投げるコツ:
胸・肩甲骨まわりも「腕である」と認識しよう
右足が着地すると、そこから腕が出てきますが、
腕が出てくる動作の起点が体幹部にあるのがわかります。
体がたわみながら左胸が先に前に出てきて、その後から腕が出てきます。
腕は肩からでは無く、肋骨のあたりから始まっていると思って、
腕を使う時などは常に肋骨のあたりから動作を始める意識を持つといいでしょう。
バレエやダンスで腕や脚を伸ばすときもそうです。
バレエやダンスの動作についてはこちら
体幹が主導になって腕や脚が伸びていけばより動作が美しく見えるはずです。
腕を体幹から動かし、大きな力を生むには、
背骨や胸郭が大きく動かせる必要がある
腕を体幹から動かし、大きな力を生み出すには、
体幹部が大きく動かないといけません。
その具体的な動きというのは、
背骨が前後左右に大きくたわみ、回旋する動作です。
この動作に胸郭が連動し、その動作が腕の動きに連動します。
背骨や胸郭のしなり・たわみは、四肢の動きに大きく影響する。
これは胸郭と肩甲骨の動きのリンクですが、
胸郭が左のようになると、背骨は後へ反り腕は後方へ振り上がります。
逆に右のようになると、背骨は前へ屈み腕は前方へ振り下ろされます。
というように背骨や胸郭の動きと腕の動きが連動します。
背骨や胸郭はこのように動く事で、全身の力強いダイナミックな動作を生むので、
いつも言っているように、体幹トレーニングのような体幹を動かさずに固めるトレーニングは
やってはいけないのです。
実際に、他スポーツでも一流アスリートの動作をスローで見ると、
やはり動作は体幹のしなりを起点としたダイナミックな動きです。
皆さんも背骨をきちんと動かせるようにし、
体幹から動作の起点をおこせるようにすれば、
もっともっとスポーツが上達するはずです。
是非取り入れてみてください。
自分では出来ないという方は、体験出来ます↓↓