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八巻稔秀プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

【姿勢改善の意義】姿勢改善は”目的”ではなく、”手段の一つ”である。

八巻稔秀

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テーマ:トレーニング・エクササイズの”実は”

”姿勢改善”をして、体は楽になりましたか?


こんにちは。

今回は、姿勢改善を目指す意味についてのお話をしましょう。



私が何故、「姿勢トレーナー」とうたって活動をしているのか?



それは、姿勢(+動作)を改善することが、
肩こり・腰痛・膝痛・足のむくみなどの体の不調の改善につながる事に、
スポーツのパフォーマンスアップや、
バレエ・ダンスなどのパフォーマンスアップ、
それらをする事による故障リスクの軽減につながるとわかったからです。


ただ、姿勢改善をすることが目的ではないので、

「肩こりや腰痛などの体の不調改善やスポーツパフォーマンスアップを実現させるのに、
姿勢改善や歩き方などの動作改善エクササイズを、最も最適な”手段”として使っているトレーナー」

と言うのが正しいと思います。





例えば、「くるぶし~骨盤~耳が真っ直ぐ並ぶように」とか、
「壁に頭や背中がつくか」とか、いい姿勢かどうかの目安がよく示されている事がありますが、
それでその時の見た目の姿勢がどうかというのは、
正直どうでもいい事だと思います。

重要なのは、
それで体の不調やパフォーマンスがどう変化するのかです。


その姿勢が仮に直立の状態でとれたとしても、
肩こりや腰痛が大して改善しないのであれば、
その姿勢チェックは何の意味もありません。



【肩こり&腰痛の要素】姿勢改善+αが必要!



肩こりや腰痛の改善に、姿勢改善が重要とは他の方もおっしゃっていますが、
私は姿勢を良くするだけではそれらの改善は出来ないと考えています。



確かに、半分位は不良姿勢が関わっているかもしれません。
不良姿勢によって首回りや肩まわり・腰の筋肉が過緊張する事が大きな原因と思われるので、
筋肉の過緊張を正常な姿勢に戻す事でだいぶ緩和する事が出来ます。
それで、痛みやこりも緩和出来るという考え方ですね。
座り姿勢 骨盤



ただし、肩こりや腰痛に関しては、さらに改善しなければいけない要素があるのです。
それは、「肩回り&腰回りの動作の改善」と「力み癖の改善」です。



肩回りや腰回りの動作の改善とは、簡単に言うと、
肩や腰にコリや痛みを慢性的に抱えている人はこのあたりの動きが悪いのですね。

くび・肩甲骨まわりの関節・筋肉の可動範囲が狭いので
筋肉が固まって血流も悪くなるのでしょう。

腰の場合も、腰や股関節の動きが悪くこの周辺の筋肉が固まっている事が多いです。



いつも筋肉が緊張している事が、「力み癖」につながる事にもなるのですが、
姿勢を改善しても、この「力み癖」が抜けないでそのままになる事が結構あるのです。

いつも力んでいる人は、例えばこの作業に必要な力は2としたら、
それを5とか10とか必要以上に力を使いすぎているような感じです。

姿勢を直しても、この癖もとらないと、肩こりや腰痛は改善し辛いんですね。
むしろ、肩こりや腰痛は「筋肉の緊張状態」をとる事が大事です。
ですから、「いい姿勢」をしても、筋肉の緊張がとれないならば、
それは決して肩こりや腰痛の改善にはつながりません。


ですから、

「肩甲骨を寄せて胸を張って」

「お腹に力を入れて」

「お尻に力を入れて(締めて)」

と言ってつくるような姿勢は、どれも体のどこかに力を入れさせていますよね?
肩こり腰痛改善には全く逆効果の、最悪な姿勢のつくりかただと、
私は感じています。

筋肉の過緊張をわざわざ助長してどうするんですか?



【膝痛・むくみ・外反母趾痛】上記の要素+歩き方の改善が必要



次に脚部のトラブルについてです。

これらも、上記の姿勢の要素は大事です。
足の上にきちんと体を載せられているかで、歩く際の足への負担が大きく変わります。

車で言えば、上半身はボディで、脚はタイヤやサスペンションです。
ボディがゆがんでいると、足回りに影響が出て早くある部位が壊れやすくなります。
膝痛などの足のトラブルは、体の重心の位置が大きく影響します。

車は4輪ですが人間の場合は2足なので、
重心を足の真上に持ってくるのが難しいんですね。


重心を足の真上に持ってくるために、まず姿勢を整える必要があります。
膝痛や外反母趾はそこから始めて、その体をどう進めるか(歩き)へと続けます。


歩く際には、利き腕利き足がありますから、その左右差で体もゆがみます。
体のゆがみ改善には、歩きを改善する事って実は必須なんです。


そして、どう足を使うかももちろん重要です。

おすすめしない方法は、
「かかとから着地して、つま先で蹴る」事を意識して歩く方法です。


かかとから着地する事を意識すると、着地の際に地面からの衝撃を大きく食らい、
それが膝や股関節に負担をかけます。
つま先で蹴る事を意識すると、足先にやはり大きな負担になります。
重心の位置により、外反母趾になりやすくなります。

確かに正しく歩くと、かかとから着地しつま先から抜けますが、
これを見た目だけ真似すると、かえって足を痛めます。
上記の要素を揃えた上で自然にそれが出るようにしないと、意味はありません。




今回は、姿勢改善をする意義についてのお話から、
それをどう利用して体の改善につなげるべきなのかをお話させていただきました。

姿勢改善は、あくまで体の改善をするための手段の一つに過ぎません。
ただし、他の要素と組み合わせて正しく行うと、
最良な結果が得られる素晴らしい方法である事であるという事を付け加えさせていただきたいなと思います。

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八巻稔秀
専門家

八巻稔秀(スポーツトレーナー)

TYカラダ調整セラピー

独自のエクササイズ「カラダ調整体操」をベースに、体のゆがみを本来の形に整え、正しい姿勢や動作へ導くトレーニングメニューを提供。スポーツイベントや出張指導で、生き生きとした日常を応援します。

八巻稔秀プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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