スキー上達に欠かせない”重心移動”について考えてみよう!
前回に続いて、
スキー上達の方法についてのお話です。
前回の記事で私のスキーが仲間に上達したと言われたという話。
私の滑りが変わった点で、仲間から
「上半身がぶれなくなった」
という点があると書きました。
今日はここについてお話しします。
上半身をぶらさないためには、力を入れる?入れない?
モーグルなどは特に、コブの衝撃に対しても
上半身が動かずに滑ってく印象がありますよね。
上半身が脚の上から逸脱せずに滑るためには、
上半身の姿勢が崩れてしまう事を防がなくてはなりません。
ぶれない上半身は、滑りを安定させるために必要です。
という事で、最近はスキーに限らず、スポーツトレーニングにおいて、
「体幹トレーニング」
というトレーニングが流行っています。
このトレーニングの発想は、体幹部(いわゆる胴体の部分)の筋肉を強化して、
運動時に受ける衝撃に対して姿勢が崩れないようにするという事だと思います。
”免震構造の体”をつくれば、”しなやかでぶれない体幹”になる
しかし、私はこういうトレーニングをして、
ぶれない上半身の動作を身につけた訳ではありません。
むしろ滑っている時は、上半身のイメージは、
「ダラ~ン」
って感じです。
肩周りの筋肉がリラックスして、腕がダラ~ンとぶら下がっているような感じ。
筋肉をガチッというイメージとは、正反対の感覚です。
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地震の多い日本では、
高層ビルを建てるときに「免震構造」というのをを採用しているそうです。
地震の揺れに対して敢えて建物をしならせるように揺らして地震の衝撃を逃がし、
建物の倒壊を防いでいるそうです。
私の体も、この免震構造の建物と同じように動いていると思っていただければいいでしょう。
骨盤は脚の上に載り、
その上の背骨は適度にしなりながら運動時の衝撃を逃がし、
体勢をキープしているのです。
従来の体幹トレーニングの発想で体勢を維持しようとすると、
どうしても体を力ませないと出来ません。
想定外の外力に弱くなってしまいます。
背骨の動きは柔軟に。
逆に、力が抜けて背骨が自由に動く状態にしてあげると、
背骨は固まることなく、体幹は自由に動作が出来ます。
体勢が無理なく維持できるだけでなく、
必要な動作もしやすく、逆に力も入れたいときにパッと入ってくれるのです。