姿勢改善&パフォーマンス向上トレーニング・教室&プログラム
いつも私が勤務している公共施設での、グループレッスン。
先日もイベントを開催し、
「カラダ調整体操」は定員を超える参加者にお集まりいただきました。
※画像はその時の物ではありません。
平日の昼間に行っている事もあり、
参加者の多くは60代~70代のシニア世代の方です。
しかし、こちらの施設に来られるシニアの方はとても元気で、
他のイントラさんが行うボクササイズのような高負荷の運動も
楽しそうにされています。
カラダ調整体操で行っているエクササイズの内容ですが、
大きく分けて3つです。
1.肋骨まわり、腰腹部、股関節などのストレッチ
2.体幹部・とりわけ背骨の動作を中心としたエクササイズ
3.機能的動作を取り入れた全身運動
まず、運動をする上で動きの悪いところをストレッチし、
動きやすくしておきます。
動きの悪いところがある事で、ケガにもつながるので、
ケガ防止の側面からも重要な事です。
そこからは、体幹部のトレーニングになります。
動きはピラティスをイメージしていただければOKですが、
目的は単なる筋トレではなく、「関節を正しく動かせるようにする」事です。
(ピラティスの目的も本来はそこだと思います)
関節を正しく動かせるようにする事が、
インナーマッスルなど細かい筋肉の強化にもつながります。
ここでは割とゆっくりとした動作で行う事もあれば、
速い動作で行う事もあります。
速い動きのエクササイズこそ、シニアには必要では?
ここまでは臥位でのエクササイズや、低負荷のストレッチが多いのですが
(これだけをやる回もあります)
加えて、体(背骨)をツイストする動作や
股関節まわりを使っての全身運動を行います。
中には立って軽くジャンプしてもらうような、
素早い動きもしてもらいます。
素早い動きをさせるとケガのリスクがあると、
ゆっくりとしたスロートレーニングのようなエクササイズを推奨する方もおられますが、
敏捷性が一番先に衰えていくので、
むしろシニアの方にはあえてそうしたエクササイズをさせた方がいいと考えています。
(もちろん自身がモーグルという高負荷のスポーツを行い、どう動けば故障のリスク回避を出来るかを理解しているからこそ推奨出来るのではありますが)
専門家の方の中にも、筋力さえ上がれば何とかなると考えておられる方も多いようですが、
ゆっくりとした動作でしかトレーニングをしていないと、
ゆっくりとした動作下でしか筋力発揮が上手く出来ませんので、
咄嗟の素早い動きが要求される時(つまづいて転びそうになった時など)に
体が反応しなくなります。
ですから、そういう時のためにも、ある程度速い動作も練習しておくべきだと思うのです。