【体幹トレーニングの新説】体幹は固めない!背骨をしなやかに動かせるようにすれば、パフォーマンスは上がる!
トレーニング指導をする中でわかった、
人の体で動きが特に悪い人が多いところを
お話をして行くシリーズの2回目。
動きの悪いところ~胸郭~
胸郭とは、いわゆる「あばら骨」の部分です。
このあばら骨がある、肩甲骨まわり・胸まわりの動きが硬くなる人が多いです。
臓器を守るために、胸部にはあばら骨が何本もあります。
あばら骨の間にも筋肉があり、
呼吸時や体を屈めたり起こしたりする時に使います。
しかし、座りっぱなしの姿勢をしたりして、
あばら骨の一部が縮んだままになってしまい、
その部分が開かなくなってしまっている人が多いのです。
例えばこのイラストのような姿勢だと、
胸が落ちた感じになっていますね。
このイラストの左のような感じで、
前側のあばら骨が閉じて間の筋肉が硬くなります。
あばら骨と、背骨の動きはリンクしている
このイラストで解説しますと、、
胸郭は「ちょうちん」のように、
前後左右それぞれが広がったり縮んだりして動くようになっています。
前屈みになる時は前が縮んで後が広がり、
後反りになる時はその逆になります。
横へ倒す時も、左右どちらかが縮んで反対が広がって姿勢を作ります。
あばら骨は全て背骨と接していますので、
この動きは背骨(胸椎)の動きと常に連動します。
すなわち、胸郭が硬く動きにくくなると、
背骨の動きも制限される訳です。
すると、腕を上げたり体を反ったりする時に、
本来ならこのあばら骨のすき間も拡げて動かすべきなのですが、
胸郭部分が反ってくれなくなります。
実際に胸郭の前側が閉じたままで硬く、
この部分から体を反る動作が苦手な人が多いのです。
胸が開かない・胸椎が反れないとどうなる?
胸郭の動きが硬く広がらないと、体にどういう影響があるのでしょうか?
体を反る時の背骨と胸郭の動きを簡単に図示しました。
一番右のように、胸部も含め全体が反れればこのようになりますが、
胸部が硬く、一部しか動かないと
頸や腰にどうしても過度な負荷がかかります。
首こりや腰こりの原因にもつながります。
また、腕を上げる時にも、
胸郭の動きが連動しますので、腕が上がりにくくなります。
胸郭部分はあまり言われていませんが、
人の姿勢や動きを司る上で、最も重要な部分の一つではないかと
実際に姿勢・動作指導をして感じる部分です。
次回に続きます。
もう少し、この辺のお話します。