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コラム
中立化戦略と差別化戦略を、理解しているか?
2020年3月22日 公開 / 2021年3月1日更新
【スーパーコンサルからのヒント】
昨日は、大阪で業務改善のコンサルティングでした。
今回のコンサルティングのテーマの一つは、競合店対策。
各店、競合状況も様々です。
前回訪問時の課題は、「競合に負けているところ」を抽出することでした。
各バイヤーから、調査したことを発表してもらいました。
ここで重要なことは、売り手の感覚ではなく、「お客の視点」です。
鮮度や品揃え、クリンリネスや接遇など、お客の期待に対して、どの様に売場を見ることが出来るかが重要です。
今回は、各担当者がどの程度、お客の視点を持っているのかを確認する意味で、あえて事前に調査ポイントを伝えていませんでした。
調査には、謙虚さと素直さの視点が求められます。
疑問に残る部分や調査漏れに対しては、再度調査のやり直しを指示しました。
SWOT分析(強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会( Opportunity)、脅威(Threat))までいかなくても、「負けている」ところを理解して、それの対策の是非を考えます。
店舗面積など、物理的な部分は無理ですが、ソフト面については、規模の大小に関係なく、改善を加えることは、多くの場合可能です。
「負けている」ところで、お客の期待が高いものについては、改善を加えて、中立化戦略(相手の強みに追いつく)を取ります。
そして、同時に重要なことは、差別化戦略です。
自店の強みに、徹底して磨きを掛けて、相手が追随出来ないところまで、そのレベルを引き上げるのです。
標準化が進む大手企業では、イレギュラーな対応が出来ないことが多いのです。
中小零細の企業は、仕組みが出来ていない分、柔軟な対応が出来ますので、差別化戦略を取りやすいと言えます。
そして、自社で今まで、当たり前と思って遣っていることでも、十分に差別化出来ていることも多いものです。
今回のクライアントも、そのことを分かりやすく、お客に情報発信することをアドレスしました。
中小零細のスーパーマーケット企が、成長発展するためには、戦術の使い回しではいけません。
「中立化戦略」と「差別化戦略」を正しく理解して、新たな行動計画を立てることを強くお奨めします。
時間とお金をムダに消耗しないためには、戦略的思考を学びましょう。
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