マイベストプロ大阪
新谷千里

高利益を出すスーパーマーケットにするコンサルタント

新谷千里(しんがいちさと) / 経営コンサルタント

有限会社サミットリテイリングセンター

コラム

相場安のときの、「安売りするバカ」は、止めよう

2020年1月24日

テーマ:スーパーコンサルからのヒント

コラムカテゴリ:ビジネス

【スーパーコンサルからのヒント】

昨日は、鹿児島でコンサルティングでした。

九州は、農産物が豊富で、各県に特産物も多くあります。
しかし、年末年始の温暖な天候で、農作物の成長が早く、豊作による相場安が続く結果となっています。

特に、九州の南部になると、他府県の需要が低くなり、地理的な弱みも加わり、商品が県外に流れていかない状況になるのが現実です。

このような、相場安のときに、「どういう営業戦略を取るのか」で、利益に大きな結果の差を生むことになります。

DW・20200123_110220.jpg
相場安のときに、基本的にやってはいけないことは、前年対比の売上を気にして、目先の売上を追うことです。
商品単価が低い時に、低価格の特売を考えていると、粗利益を大幅に下げてしまう結果になります。
販売数量も多い分、作業工数も増えて、人件費も増加することも考えられます。
そうなると、粗利益以上に、部門の営業利益を大幅に落としてしまう結果になります。

天候がよく、商品が多く出回るときは、相対的に品質も良いはずです。
そういう時は、出来る限り、市場で品質が一番の産地の商品を買付けて、販売することを心がけることです。
「品質が良くて、安い」ことを、お客に実感してもらうことが、重要なポイントです。

中小スーパーで、遣ってはいけない重要なことは、オーナーやバイヤーが、競合店の店頭売価をばかりを気にして、それを下回るようなことを担当者に指示することです。
このようなことをすると、月間の粗利益を大幅に落としてしまう結果となります。
経営的には、落とした粗利益を、その後に取り戻さなければならなくなります。
そうすると、余計に競争力を落としてしまうことになります。

「お客の望む品質とその適正価格」を打ち出すことが、プロの仕事です。
価格だけで競争するだけなら、新入社員でもできます。

それなりの商品を安さだけアピールして売るよりも、
何処にも負けない、『鮮度』と『味』で、地域一番になることを、信念を持ってやってもらいたいと思います。
商品を売るというよりも、「信用を売る」ことです。

信用があれば、その店を支持するお客は、自然と集まってくるはずです。
お客は、価格だけで商品を買っているのではないのです。

相場が安い時は、粗利益率をしっかり取って、前年並みの『粗利益額を確保』することを考えましょう。
そして、信用を付けましょう。

この記事を書いたプロ

新谷千里

高利益を出すスーパーマーケットにするコンサルタント

新谷千里(有限会社サミットリテイリングセンター)

Share

関連するコラム

新谷千里プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
06-6654-6640

 

お急ぎの方は、携帯電話へご連絡ください。
090-4033-1384

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

新谷千里

有限会社サミットリテイリングセンター

担当新谷千里(しんがいちさと)

地図・アクセス

新谷千里のソーシャルメディア

youtube
YouTube
2024-04-08
facebook
Facebook
  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ大阪
  3. 大阪のビジネス
  4. 大阪のビジネスコーチング
  5. 新谷千里
  6. コラム一覧
  7. 相場安のときの、「安売りするバカ」は、止めよう

© My Best Pro