木造耐火建築物を建てています。
業者とどう接するか
ローコスト住宅を成功させるには、業者さんとの協調が欠かせません。
お金はないけど、夢だけは一杯あることを熱く業者さんに語らなければなりません。
工務店さんも商売ですから損してまで助けてはくれませんが、儲けはそこそこに「施主さんの情熱に絆されました。引き受けましょう」といってくれる様にもって行かなければなりません。
業者さんは直接儲けにならなくても、それ以外のメリットがあれば引き受けてくれる可能性があります。
どの様なものかと云いますと。
●斬新性
●話題性
●革新技術
等々を導入した家造りです。
斬新な住宅や話題性のある住宅は、後々の営業ツールとして利用出来ます。
今回儲けが少なくても、後々の実績として請け負った方が得だと判断すれば引き受けてもらえるでしょう。
また、導入したい革新技術だけど、未経験な為失敗すると申し訳ないと云う技術があります。
実験台になるつもりで革新技術の導入を積極的に取り入れる事で業者にも実績を残す意味でメリットが生まれます。
絶対にしてはいけない例
詳細な設計図書もなく、「幾らで出来ますか?」だけを聞く建築主は、絶対に損をします。
車の様に目の前に現物があれば値段を尋ねる事は不思議ではありません。
既製服も同様です。試着して気に入らなければ買わなくても良いのです。
しかし、住宅の請負契約は、まだカタチの無いものに値段をつけて、それを請け負う事を約束する契約です。
業者としては、簡単な間取り図面だけで値段を聞かれても、内容が判らないのにまともな返事ができるでしょうか。
良心的な工務店は、判らないと答えるでしょうし、カモろうと思えば耳に心地よい坪単価を並べて、それに合う安普請を造る事になります。
つまり、幾ら値段が安くても業者は欲しいだけ利益を確保する事が出来るのです。
ぼったくりをされても、文句は言えません。
ぼったくりを許さず、素人の建築主が対抗出来る唯一の手段は、設計事務所に詳細な設計図書を作成してもらい、それを根拠に複数の工務店に、同じ内容で見積もりを取る事です。
建築主も一緒に建築に参加する気持ちで
引いた目線で、安い建物だから手抜きされないかと、疑心暗鬼になっていると、業者にもその感情が伝わってしまいます。初めから疑いの目で見られて気持ちよく仕事が出来る訳がありません。
建築は手造りで仕上げていくものです。
人の感情が出来栄えに大きく左右します。
宗教の宣伝ではありませんが「暗いと不平を言うよりも、すすんで明かりを付ける」努力が必要なのです。
現場が汚れていれば、気持ちよくありません。
汚いと文句を言う前に進んで掃除する努力が必要なのです。
建築主自身が工事に参加すると、職人の意識も変わり良い物を作ろうと云う意識が芽生えます。
また、建築主自身の思い出にもなり建物に愛着が沸きます。
掃除をすると云う事は、それだけしっかりと自分の目で建物を確認する事にもなり、後々のリフォームや手入れに役立ちます。