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福味健治

建築主の思いを形にする注文住宅の専門家

福味健治(ふくみけんじ) / 一級建築士

岡田一級建築士事務所

コラム

実年世代のリフォーム

2015年5月12日

テーマ:【賢い家造り】

コラムカテゴリ:住宅・建物

どうやら、自分の寿命よりも、家の寿命の方が早く尽きてしまいそうなので、家をリフォームしました。
新築と違い、様々な制約のある中で、今の自分たちのライフスタイルに合う間取りにすると云う、結構難しい問題に挑戦しました。
年代と問わず、リフォームと云えばリビングを広くと云う、リクエストを多く聞きます。しかし、その理由を突き詰めて考えていくとリビングにモノが氾濫している為に手狭になっている事に由来します。
リビングは、日当たりの良い、敷地内の一等地に配置します。その為、南へ南へ部屋が大きくなる傾向にあるのですが、南に部屋を増築すると、元の部屋が暗くなり快適性の向上とはなりません。リビングを大きくしても快適な住まいは望めないのです。
極論すれば、南側の一等地に大きなゴミ箱を造っているようなものです。
本来は、リビングに雑然と置かれているモノを整理してやれば、十分快適になずはずです。そう云うコンセプトの元に、15.5帖あったLDを、8帖のLD、4.5帖の家事室、4帖のキッチンにしました。また、元あったキッチン部分を納戸に改造しました。
8帖のリビングには家具を一切置きません。現在家族は5人ですが、8帖でも各人の居場所がしっかりと確保出来ます。
リフォームはリビングを広くすることを考えず、収納空間を広く取る方が快適になります。

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