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コラム
リフォーム工事の紛争
2013年3月7日
以前メール相談でアドバイスした方から、再度相談を頂きました。
リフォームを検討されていて、リフォーム時に耐震改修も同時にした方が良いとか、温熱性能も向上させた方が快適ですと云ったアドバイスもして、何案か改造案を作った記憶がありました。その後音信不通になっていたので、何かの事情で計画中止になったのかと思っていましたが、そうではなかった様です。
その方曰く、「先生に監理に入ってもらおうと思っていたのですが、知り合いからリフォーム業者を紹介され、そちらで話しを進めていました。先生のご提案を元に契約までは色々と小まめに対応して頂いて安心していたのですが、工事が始まると殆ど業者任せで、現場にも現れず、自分たちの思いと全く違ったリフォームになってしまいました。知人との関係も悪くなりどうすれば良いか困っている。」との事でした。
些か調子の良い話しかと思いましたが、放っておくわけにもいかず、現場を見てみると、各業者が好き勝手な工事をしていて、収拾がつきません。また地震の時に重要となる耐力壁まで撤去されていて家の安全性も担保されていません。また、私が工事に絡んでいないので、直接業者と話しをする事も出来ず、知り合いの建築紛争専門の弁護士を紹介しました。
この件で一般の人は、新築よりもリフォームの方が手軽に行えると考えているのが良く判りました。自分が住んでいる家ですので、そう言う気にもなるのでしょうが、車に例えると洗車するような感覚でエンジンを取り替えている様なものです。後悔は先に立ちません。リフォームでも設計監理にしっかり入ってもらい、憂いを無くしましょう。
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