住まい再好築【今どきの家は何故和風住宅が減っているのか】
間取りを描くためのツール
一昔前であれば、間取りを描く手段は、方眼紙に定規が定番でしたが、最近は色々な間取りソフトが出回っています。間取りソフトを用いれば、誰でも簡単に間取りを描く事が可能になります。
但し欠点もあります。間取りソフトだけでなく、専門家が用いるCADソフトにも共通して云える事なのですが、スケール感が実感できないことです。
少し操作すれば、お分かりになると思いますが、間取りソフトは拡大・縮小が自由です。図面の中で、詳細に描こうと思えば幾らでも拡大できます。全体を見ようと思えば縮小すれば、全体を見渡すことが出来ます。この機能は便利なのですが、スケール感を伴わないため、部屋の大きさを実感することが出来ません。
良くある間違いで、部屋を広く取りたいために、トイレや洗面所といった空間をどんどん小さくしてしまうと云うのがあります。法的に最低面積が決められているわけではありませんので、夜行バスや、ヨットにあるコンパクトトイレ程度でも、支障はないのですが、毎日使うトイレですので、一定の大きさは、出来れば確保したいものです。
間取りソフトを用いる最低条件として、第一回目で行った手で間取りを描くと云う作業が必須となってくるのです。そこでスケール感を養わないと、現実的な間取りを描く事が出来ません。
間取りソフトを用いて間取りを描く作業は、他人に自分の希望を正確に伝えるための清書であると考えた方が良いでしょう。
ですので、間取りソフトを使うまでの、前段階が住宅プランの成否を分けると云っても過言ではありません。
間取りソフトですが、有料の製品であれば、「マイホームデザイナー」が扱い易いでしょう。備品関係も充実していますので、プロでもプレゼン用に使う人がいるくらいです。
無料ソフトであれば、「まどりーむ」が使いよいです。マイホームデザイナーほど、拡張性はありませんが、面倒なシステムのダウンロードを行う必要が無く、簡単な登録さえすればすぐに使うことが出来ます。
本格的に、図面を作成したいのであれば「JW―CAD」と云う建築CADがあります。多くの建築設計事務所が使用していますが、実は無料ソフトです。
間取りを作成するために後日使用することになります。
以下に、間取りソフト一覧が掲載されているサイトをご紹介します。
http://www.madorisoft.com/
今は操作性等を確認されて、どれが自分に最も相性が合うか、確認して下さい。操作性の合わないソフトを無理に使うと、途中で飽きてしまいます。楽しく間取りを描く為にも、相性の合うソフトを選びましょう。