タワーマンションに住む詐欺師のメリット
こんにちは。大阪市西区で不動産仲介をしているクレアクロスの重村です。
「付き合っている彼が、いま住んでいる私の部屋に引っ越してくることになりました。管理会社に言わないとダメですか?」
先日、賃貸にお住まいのお客さまから、こんなご相談をいただきました。
結論から言うと、黙って一緒に住み始めるのはおすすめできません。
同棲やルームシェア、親御さんとの同居など、入居後に住む人が増えるケースは珍しくありません。だからこそ、契約上どう扱われるのかを知っておくと安心です。
①まず契約書の「入居者」欄と特約を見る
賃貸借契約書には、ほとんどの場合「入居者(同居人)」の氏名や人数を書く欄があります。さらに「単身者限定」「二人入居不可」「入居者を変更・追加する場合は事前に貸主の承諾を得る」といった特約が付いていることも多いです。
大阪市内の単身向けワンルームや1Kでは、建物全体の管理方針として「単身者限定」としている物件が少なくありません。この場合、貸主が二人入居を認めなければ、同居はできないことになります。
まずは手元の契約書を出して、入居者の欄と特約を確認してください。そこにルールが書かれています。
②届出なしの同居は、何が問題になるのか
同居人を増やすこと自体は、部屋を他人に貸す「無断転貸」(民法612条)とは異なります。ただ、契約書に定めた入居者や人数の条項に反する状態になり、契約違反として扱われるおそれがあります。
もっとも、貸主との信頼関係が壊れたといえるほどの事情がなければ、それだけで直ちに契約解除が認められるとは限らない、というのが裁判例の考え方です。
とはいえ、実務で困るのは解除の話だけではありません。
・家賃保証会社や火災保険の申込み内容と実態がずれる
・騒音などの苦情が出たとき、立場が弱くなる
・管理会社との関係がぎくしゃくし、更新や退去時の話し合いに影響する
「バレなければいい」ではなく、後から自分が困らないかで考えていただきたいところです。
③届け出るときの流れと、名義人が出ていく場合
届出は、管理会社に「同居人を追加したい」と連絡するところから始まります。物件によって違いますが、同居人の身分証や勤務先の情報、同居人の追加を記した書面の提出を求められることが一般的です。保証会社への変更届が必要になる場合もあります。
注意したいのは、将来、契約者本人だけが部屋を出て、同居人がそのまま住み続けるケースです。これは実質的に借りる人が入れ替わることになるため、単なる同居人の届出では済まず、名義変更として新たに入居審査を受け、契約を結び直すことになるのが通常です。別れや転勤のときに慌てないよう、最初から念頭に置いておくと安心です。
まとめ
同居を始める前にやることは、次の3つです。
・契約書の「入居者」欄と単身者限定などの特約を確認する
・管理会社に事前に連絡し、必要な書類を確認する
・保証会社や火災保険の変更が必要かを確認する
承諾をもらえば、気兼ねなく新しい暮らしを始められます。手続きのことで分からないことがあれば、契約書を一緒に読むところから、お気軽にご相談ください。
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