賃貸の入居審査、落ちる人の共通点は?

重村裕一

重村裕一

テーマ:不動産賃貸

「気に入ったお部屋が見つかったのに、入居審査で落ちてしまった」。大阪市西区で不動産仲介をしておりますと、こうしたご相談を年に何度もいただきます。

審査に落ちると、多くの方は「自分に何か問題があるのだろうか」と落ち込まれます。でも実際の現場を見ていると、原因の多くは人柄ではなく、伝え方や書き方の準備不足にあります。今回は、審査で実際に見られているポイントと、通りやすくするための工夫をお伝えします。

①審査で見られているのは「支払い能力」と「継続性」

賃貸の入居審査は、貸主または家賃保証会社が行います。中心にあるのは、毎月の家賃を無理なく払い続けられるかという一点です。

目安としてよく使われるのが、家賃が手取り月収の3分の1以内かどうか。年収400万円の方が家賃12万円のお部屋を希望されると、数字の上では負担が重いと判断されやすくなります。

もうひとつが継続性です。勤続年数が短い、契約形態が不安定といった事情があると、慎重に見られることがあります。ただしこれは「落とすための材料」ではありません。転職直後でも、内定通知書や雇用契約書で今後の収入見込みを示せば、印象は大きく変わります。

②信用情報を見る保証会社と、見ない保証会社がある

家賃保証会社は大きく分けて、信用情報機関に加盟している「信販系」と、独立系があります。

信販系はクレジットカードやローンの延滞履歴を確認できるため、過去にカードの支払いを長く滞らせた経験がある方は、審査が厳しくなることがあります。一方、独立系は信用情報を照会せず、自社の利用履歴や書類内容で判断するのが一般的です。

大切なのは、どちらが良い悪いではなく、ご自身の状況に合う保証会社の物件を選ぶこと。仲介会社に事情を正直に伝えていただければ、無理のない選択肢をご案内できます。心当たりを隠したまま申し込むほうが、かえって遠回りになります。

③申込書の書き方ひとつで結果が変わる

意外に思われるかもしれませんが、審査の可否は書類の丁寧さにも左右されます。

・空欄を残さない(勤務先の電話番号、緊急連絡先は必ず記入)
・年収や勤続年数を「多めに」書かない(在籍確認で食い違うと信用を失います)
・電話に出られる状態にしておく(本人確認の電話がつながらず保留になる例は本当に多いです)

また、貸主が個人の場合、審査には人物面の印象も影響します。内見のときの挨拶や、質問への受け答えといった当たり前のことが、実は担当者を通じて貸主に伝わっています。

なお、審査に落ちた理由は、個人情報保護の観点から原則として開示されません。「教えてもらえないのはおかしい」と感じられるかもしれませんが、これは貸主側の権利でもあります。理由を追うより、次の一手を早く打つほうが得策です。

まとめ

入居審査は、あなたという人間を評価する試験ではありません。貸主と借主が長くお付き合いできるかを確認する、事務的な手続きです。

収入に対して無理のない家賃を選び、事情があれば隠さず相談し、書類を丁寧に整える。この3つで通過率は確実に上がります。一度落ちたからといって、次も落ちるとは限りません。

お部屋探しで不安なことがあれば、審査の前段階からご相談ください。ご事情をうかがったうえで、通りやすい物件と保証会社の組み合わせをご提案します。

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重村裕一
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重村裕一(宅地建物取引士)

株式会社クレアクロス

大阪で相続不動産の売却・活用に悩むならご相談ください。IT企業出身の異色キャリアを持ち「不動産で損する人をなくしたい」という信念のもと、相続・売買・賃貸・投資まで不動産全般を一貫サポートします。

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