マナーうんちく話1874《実践あるのみ!「夫婦再生大作戦①」。高齢期を【幸齢期】にするために⑫》
【試案の案の字が百貫する】
どんな場合でも該当すると思いますが、結論を出す前には熟考することが大切です。
私の場合は、長年ホテルマンとして仕事に携わってきましたが、仕事そのものはとても充実し生きがいを感じていました。
このまま定年を迎えればいいと考えていましたが、人生思い通りにはいきません。
激戦化する業界事情と、年老いた親の介護の問題が浮上してきました。
ただ、いずれも急に表れたことではなく、予兆があり、3年先、5年先のことが概ね予測できたことは幸いでした。
ではどうする?
不必要に悩んでも仕方ありません。
具体的にどうしたらいいか?についてしっかり考えた結果、数年先には職場をやめて「新たな生き方」をする決意に至りました。
新たな生き方とは、自由度が高く、ある程度介護に費やす時間が取れ、多少なりとも収入がある生き方です。
迷うことなく、長年の経験と知識が生かせる「マナー講師」としての独立を目指しました。
【乗りかけた船にはためらわずに乗ってしまえ】
今までとは大きく異なる生き方には誰しも多少の不安は付きものです。
しかし熟考して出した結論ですから、あとはそれに向かって突き進むのみです。
迷っている暇も、悩む暇もありません。
独立に向けて行動あるのみです。
時間は充分あります。
先ず独立となれば、なにをするにせよ「身体」が資本でしょう。
そこで最初の取り組んだのが《ライフスタイルの改善》で、仕事が終えてからの付き合いを大幅に減らし、一日二箱吸っていたタバコを潔くやめて、規則正しい生活を始めました。
大学入学以来約30年間続けていたタバコをやめたことは、今後の人生を大きく好転させた気がします。
ニコチン中毒が抜ける半年間は本当に苦しかった思いがありますが、タバコと縁が切れたことで体調も良くなるうえ、大変大きな自信が付きました。
「やればできる」です。
次に取り組んだのが《理論武装》です。
仕事は従来通りしながら「通信教育」で、必要と思われる資格習得や知識の吸収に励みました。
「マナー講師」としての独立を考えていましたが、備わっているのは経験とわずかな知識のみです。従ってマナー講師として必要と思われる知識やスキルを身に付けるための猛勉強です。
マイカー通勤から電車通勤に切り替え、通勤途上の時間も有効に活用し、とにかく手あたり次第色々な本を読み明かしました。
有給休暇をしっかり利用し、都会での研修も多く受け、マナー講師として役に立つと思われる資格習得にも精を出しました。
ただマナー講師だけでは弱いと思い、将来の長寿社会に役立つ「高齢者の健康と生きがい作り」の分野にも挑戦し、猛勉強の上関連する資格と知識を習得しました。
こうして「マナーと中高年齢者の生きがい作り」のプロとして、デビューすることになります。