マナーうんちく話1895《シニアの起業!成功への心構え⑨「柔軟な対応と労働時間戦略」》
【大きく変化したシニア夫婦の在り方】
子どもとの同居が少なくなったせいで、夫婦だけでの生活が長くなっているようです。
定年が伸び高齢期が長くなったから、定年後における夫婦二人だけの生活も長くなるわけですね。
それにしても平均寿命が長くなったものの、「琴瑟相和す」「偕老同穴」という言葉はどこに行ったのでしょうか・・・。
「内介の功」などといえばこのご時世には叱られるかもしれませんが、人生100歳時代を迎え、男女の関係、夫婦の関係があまりにも変わってきた感があります。
もともと日本は個より公、加えて和の精神や秩序、さらに家や地域とのつながりに重きを置き、それが精神の安定をもたらし、幸せを感じてきた国民ですが、グローバル化の影響でしょうか?
最近は権利、自分らしさに価値が置かれ、自己主張が大変強くなってきました。
さらに「草食系の男子」に「肉食系の女性」などといわれる言葉も登場し、いまでは家庭内で自己主張を強める妻と、それに従う夫が繰り広げる家族模様は、なんだか雲行きが怪しくなってきた感がぬぐえません。
このような状況が「人生100歳時代」をどのように照らすのか、見守っていきたいものです。
また「亭主元気で留守番が良い」「恐怖のワシ族」「ぬれ落ち葉族」などの言葉が妻サイドから出て久しくなりますが、この現象はまだまだ続きそうですね。
ただ夫婦生活が円満でなくなれば、様々な問題を引き起こすことは古今東西間違いないようで、これでは、思いやりがあり、情緒豊かな子どもは育たないでしょう。
家族が明るくなり、地域が元気になるには、夫婦関係が良くないと無理でしょう。
【定年後では遅すぎる夫婦関係の再構築】
良好な夫婦関係の在り方はそのカップルの年齢によりかなり異なると思います。
シニアの夫婦関係は「つかず離れず」の関係が良いといわれますが、いずれにせよ二人が仲良いことに越したことはありません。
もともと日本には、家同士のつながりを重んじる文化は存在しますが、夫婦生活を重んじる文化はあまり存在しなかったと思います。
明治以降になって「結婚を祝う風習」がヨーロッパから伝わり、今では銀婚式や金婚式が盛大にとり行われます。
地元の新聞でも毎年大きく取り上げられますが、いつ見ても大変微笑ましい情景で、次世代に良い影響を与えていると思います。
なんだかんだと言っても長年生活を共にして、絆を強くした夫婦は沢山いるわけですね。
とてもいいことです。
続きます。