マナーうんちく話1459《大型連休明けに職場で心掛けていただきたいこと》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:ビジネスマナー

新緑が美しいゴールデンウイークを堪能され、今日から仕事につかれた方も多いと思います。

連休が長ければ長いほどその後の仕事は憂鬱になるものです。
誰しも同じでしょう。

サラリーマン経験が長い人は毎年の繰り返しで慣れが生じますが、特に新入社員にとっては、社会人として最初に遭遇する厳しい試練かも解りませんね。

まだ入社してひと月余りですが、中には自分が思い描いていた仕事と現実とのギャップを感じている人も意外に多いのではないでしょうか・・。「自分はこの仕事に向いていないかも」と早くも思い悩んでいるかもしれません。

5月病(ごがつびょう)と言われる言葉が有ります。
新しい環境に適応できないで精神に異常をきたす症状の総称で。社会人や新入社員に多くみられます。

特に平成生まれの社員は多彩な才能を有しながらも、メンタルな面での耐性が弱い感じがします。育った環境も大きいと思いますが・・・。

そのせいで不眠、不安感、焦り、無気力、疲労感、食欲不振、人との関わりがおっくうになる等の表情が出るようですね。

本人のみならず周囲の人の対応もとても大切な時期だと言えるでしょう。
先ず本人に自覚して頂きたいことですが、あまり深刻に考えないで気分をおおらかに持つことも大切ではないでしょうか。そして長引かせないで下さい。

新入社員の場合は「自分はこの仕事に向いていないのではないだろうか?」とひと月ぐらいで思い悩む人も結構いるようですが、そもそも仕事の適性などというものはひと月そこらで把握できるものではありません。

「石の上にも3年」と言われますが、先ず3年は頑張って頂きたいと思います。とりあえず現時点では今の職場で、目先の仕事を最後までやり遂げて欲しいと思います。

授業料を払って学校へ行くのと、給料を稼ぎに職場に行くのとはわけが違います。嫌なことから逃げないで努力しながらそれを丁寧にこなす、このような繰り返しの中から仕事の適性が見えてくると考えます。

何事に対しても努力する姿勢は大切で、これは仕事のみならず人生そのものに通じることです。
まだスタートしたばかりです。
自分が今なすべきことを明確にして、優先順位を決めるのもお勧めです。

それでもどうしていいのか解らない時は、信頼できる人に相談するのもいいでしょう。

加えて職場や家族など周囲の人の協力も大切です。
「最近の若者はだらしない」とか「甘えている」などと、頭ごなしに否定しないで、おおらかな気持ちで接して頂きたいものです。

「慣れない職場で頑張っているのだから仕方ない」と割り切って、もっと片意地張らずにリラックスするようにアドバイスをしてあげるのもお勧めです。
プレッシャーを掛けるのは感心しません。

そしていつでも快く相談に乗ってあげて下さい。
自尊心を傷つけないようにして下さいね。
機会を見て食事などに誘うのもいいでしょう。

最後に職場の人間関係はとても大切です。

職場の風通しを日頃から良くして、「ホウレンソウ」がスムーズに行われる環境作りを、上に立つ人は心がけて下さい。
長期休暇明けの雰囲気がかなり好転するでしょう。

そのためには日頃からすべての人が職場で素敵なマナーを発揮することです。
上に立つ人が良いお手本を示せば理想的です。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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