マナーうんちく話269≪顧客満足より従業員満足≫
和食や洋食のマナーについては過去に詳しく触れましたが、実は自分の位置が固定していない「立食のマナー」はかなり難しいと思います。
大勢の中でキラキラ輝く人と、くすんでしまう人の差が明確に分かれるのも立食パーテイーではないでしょうか。大人のパーテイーでもウエイトも高いようですから、是非ポイントを把握して下さい。
先ず、パーティーに招待されたら、どのような目的で開催されるか?主催者は?ゲストは?時間と会場は?等をきちんと把握することが先決です。
【服装】
パーテイーを盛り上げるに当たり服装はとても大切です。
正式なディナーパーテイーで有れば男性はタキシード、女性はイブニングドレスがお勧めですが、友人同士の気軽なパーテイーならもっと自由で良いと思います。
何を着ていけばいいか迷う時には主催者に相談する手もあります。
子どもを連れて行ってもいい場合には、子どもにも大人と同じ格の服装が望ましいと思います。
いずれにせよ、パーテイーは非日常の世界です。
食べることも大きな楽しみですが、そればかりに夢中になるのではなく、お洒落な装いや、優雅な立ち居振る舞いなど、いつもと異なる自分を演出してみるのもお勧めです。
加えてパーテイーが仕事帰りの時等は荷物も大変です。
予め小さめなバッグを用意する事もお忘れなく。
肩に掛けられるタイプなどがお勧めです。
【料理のとり方】
●着席スタイルの和食や洋食は係の人が料理を運んでくれますが、立食パーテイーは各自が料理をとりに行きます。
●フランス料理がメインならコース料理と同じように、前菜、魚、肉、デザート、果物の順がいいでしよう。
●料理をとる時には備え付けの「サーバー」を使用します。
並べてある料理は端から、盛ってある料理は上から採るのが基本です。
ちなみにサーバーはスプンとフォークの二種類ありますが、これを片手で操るのは熟練が必要で、サービス担当者の仕事です。
両手で使用するか、使いやすいほうだけでも構いません。
●温かい料理と冷たい料理は別の皿にとるのがお勧めです。
●立食パーテイーでは一人一皿が基本です。
両手で二皿を持って歩くのは感心しません。
●料理は良く見て、味付けやボリュームを考えながら、程々に盛って下さい。
山盛りに盛るのは感心しません。
続きます。